美術館の重要な仕事のひとつにコレクションの構築、すなわち、作品の収集活動が挙げられます。収集方法は3つ。購入、寄贈、寄託です。そのうち、今日は購入のおはなし。
美術館が作品を購入するためには、もちろん予算が必要です。ところが、今日の美術館を取り巻く状況は厳しく、毎年の購入予算がついていない美術館もちらほらと話を聞きます。そんななか、埼玉県立近代美術館がシニャク、山梨県立美術館がミレーを購入したとの新聞記事を見ました。どちらも億単位。このご時世のなか、しっかり美術館としてコレクションを構築する姿勢にとても励まされます。
よく、絵1点にこれだけ税金をかけて…との声がありますが、実は結構県民や市民にメリットがあったりするわけで。美術館に世界を代表する作家の作品が収蔵されることは、それだけで美術館コレクションの充実が図られるわけですが、他の美術館から、特に海外の美術館から作品を借用するときにその作品が交渉のカードとして使えるということ。さらに、その作品があれば美術館の本体の入館者数の増加にプラスして、美術館を訪れた人を別の観光地に誘客できるというわけ。山梨県立美術館でいえば、美術館を見たあとにワイナリーを見学しようとか、とても素敵なコースができる。結果、県の観光客の増加、すなわち、行政から見ても、いわゆる地域創生につながるのです。
私の勤務する美術館も、ありがたいことに作品の購入費はついており、毎年いくつかの作品を買うことができています。億単位、までは到底いきませんが、定期的に新しく収蔵した作品のお披露目展を開催しています。観光客の増加まではつながらなくても、これからも美術館としてコツコツとコレクションを構築していきたいものです。
美術館が作品を購入するためには、もちろん予算が必要です。ところが、今日の美術館を取り巻く状況は厳しく、毎年の購入予算がついていない美術館もちらほらと話を聞きます。そんななか、埼玉県立近代美術館がシニャク、山梨県立美術館がミレーを購入したとの新聞記事を見ました。どちらも億単位。このご時世のなか、しっかり美術館としてコレクションを構築する姿勢にとても励まされます。
よく、絵1点にこれだけ税金をかけて…との声がありますが、実は結構県民や市民にメリットがあったりするわけで。美術館に世界を代表する作家の作品が収蔵されることは、それだけで美術館コレクションの充実が図られるわけですが、他の美術館から、特に海外の美術館から作品を借用するときにその作品が交渉のカードとして使えるということ。さらに、その作品があれば美術館の本体の入館者数の増加にプラスして、美術館を訪れた人を別の観光地に誘客できるというわけ。山梨県立美術館でいえば、美術館を見たあとにワイナリーを見学しようとか、とても素敵なコースができる。結果、県の観光客の増加、すなわち、行政から見ても、いわゆる地域創生につながるのです。
私の勤務する美術館も、ありがたいことに作品の購入費はついており、毎年いくつかの作品を買うことができています。億単位、までは到底いきませんが、定期的に新しく収蔵した作品のお披露目展を開催しています。観光客の増加まではつながらなくても、これからも美術館としてコツコツとコレクションを構築していきたいものです。
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