学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

今年1年間をふりかえって

2014-12-30 10:45:04 | その他
今年も残すところ、あと2日となりました。先日から実家に帰省して、のんびりとした時間を過ごしています。

ふりかえれば、変化の多い1年でした。職場は変わり、住居の環境も変わり、体調も変わり(悪い方に…)。特に体調の変化は非常に厄介で、1年間、体調と相談しながらの日常は苦痛そのもの。具体的には原因不明のフラフラ感と眩暈です。いつも、この症状が起こるわけではなく、日常で突然やってくるから困りもの。特にモノを凝視したり、白い壁などを見ていると誘発されやすいらしく、博物館や美術館で資料や作品を見るのがつらくて、せっかく土日が休みの環境になっても、あまり足を運べなくなったのはつらい限り。異常を病院で診てもらいましたが、人間ドックでは異常なし、その後は脳外科、耳鼻科、心療内科まで行っても、異常なし。健康体そのものとの診断でした。原因不明というのは、どうも不気味で嫌なものですね。仕様がないので、症状が起こっても死にはしないと思うようにして、あまり症状にとらわれることがないように心に言い聞かせることで1年間を乗り切りました。

このように体調面では不安を抱える生活だったのですが、悲観的なことばかりでもありませんでした。新しい職場では古文書の歴史分野や自然分野の仕事に関わることができ、美術とはまた違う学問の広さを改めて思い知ったこと。体調面での不安から、これまであまり考えてこなかった宗教の本を読み漁ったり、神社仏閣、仏像彫刻に興味を持つことができたこと。弘前でお城を見たり、草津温泉に入ってきたり、横浜トリエンナーレで現代美術を思う存分堪能してきたり…。(ここまで書いて来て、体調が悪いわりには、結構出かけてたことに自分で驚かされる)

何はともあれ、今年も恵まれた1年だったのだと思います。さて、来年はどんな年になりますやら、とても楽しみです。