しばらくご無沙汰をしていました。
朝、来年の年賀状に用いる「兎」の画題を求めて、自宅近くの山にある動物舎へ行ってきました。ここには「兎」がいた、というおぼろげな記憶を頼りに。ところが兎はおらず、代わりに合鴨が五羽、小さな柵の中で羽をバタつかせていました。何という記憶違いか。合鴨はやたらに羽をバタつかせ、「お前は本当にどうしようもないやつだ」と彼らからいわれているような気がして思わず心の中で苦笑。結局、兎はいませんでしたが、これも何かの縁と合鴨をスケッチしてきました。
その足で書店へ。雑誌のコーナーに『版画芸術』の最新刊が並んでいました。特集は橋口五葉。橋口は明治、大正期の版画家で、夏目漱石や泉鏡花らの本の装丁、後年は新しい浮世絵ともいふべき「新版画」の刊行を手がけた人物です。雑誌をぺらぺらとめくると、なんと橋口が画いた鴨の絵が掲載されていました。橋口の鴨は実際の鴨と比較すると眼が大きく、水かきも薄い黄色(実際は濃いオレンジ)で摺られています。私自身、たった今スケッチをしてきたばかりなので、そういう細かいところを色々と云いたくなる(笑)。雑誌は購入して、午後からソファに寝転がりながら、ゆっくり読みました。
スケッチした合鴨は、これから下絵を整理して版画で作る予定です。合鴨にまつわる縁なお話でした。
朝、来年の年賀状に用いる「兎」の画題を求めて、自宅近くの山にある動物舎へ行ってきました。ここには「兎」がいた、というおぼろげな記憶を頼りに。ところが兎はおらず、代わりに合鴨が五羽、小さな柵の中で羽をバタつかせていました。何という記憶違いか。合鴨はやたらに羽をバタつかせ、「お前は本当にどうしようもないやつだ」と彼らからいわれているような気がして思わず心の中で苦笑。結局、兎はいませんでしたが、これも何かの縁と合鴨をスケッチしてきました。
その足で書店へ。雑誌のコーナーに『版画芸術』の最新刊が並んでいました。特集は橋口五葉。橋口は明治、大正期の版画家で、夏目漱石や泉鏡花らの本の装丁、後年は新しい浮世絵ともいふべき「新版画」の刊行を手がけた人物です。雑誌をぺらぺらとめくると、なんと橋口が画いた鴨の絵が掲載されていました。橋口の鴨は実際の鴨と比較すると眼が大きく、水かきも薄い黄色(実際は濃いオレンジ)で摺られています。私自身、たった今スケッチをしてきたばかりなので、そういう細かいところを色々と云いたくなる(笑)。雑誌は購入して、午後からソファに寝転がりながら、ゆっくり読みました。
スケッチした合鴨は、これから下絵を整理して版画で作る予定です。合鴨にまつわる縁なお話でした。