学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

吉田兼好『徒然草』

2009-10-26 20:25:30 | 読書感想
昨日はどんよりと曇り空で、今日は台風の影響で一日暴風雨。そのうえ寒く!晴れていれば横浜へ出かけようと思っていたのですが、天気の悪さに断念しました。よって一日中、部屋のなかで、のんびり。疲れも取れたので、逆に悪天候でよかったのかもしれません。

このところ、継続してよく読んでいるのが『徒然草』。朝起きたら一読、仕事から帰ってきたらまた一読。『徒然草』は全部で243段の話があります。私は一通り全部読み進め、気になるところは耳を折って印を付けていきました。あとは気に入った文章だけ、ひたすら読むのです。ちなみにまた音読です(笑)

人生とはいかにあるべきか。『徒然草』はまさに人生訓であり、そうした問いに回答を与えてくれます。人によっては人生観が変わるかもしれません。もちろん、243段もある話ですから、何だか意味がよくわからないような話もありますけれど(笑)

ちなみに私がいつも音読しているのは次の通りです。

第7段、第13段、第19段、第21段、第92段、第188段、第189段

人によっては、惹かれる話もまた違うことと思います。もし『徒然草』を読む機会がありましたら、上記の7つの話をぜひ読んでみていかがでしょうか。日本語がとてもきれいですし、短いですから面白く読んでいただけるのではないかと思います。


●『徒然草』西尾実、安良岡康作 校注 岩波文庫 1928年