ここ数日の霧雨で、すっかり気温が下がりました。殊に今朝は肌寒いほどで、相変わらずの曇天模様と重なって、なんだか心持がよくありませんでした。ようやく忙しかった一週間が終わり、来週はやや落ち着いて仕事に臨めそうです。明日も午前中は出勤ですが、午後はお休み。少しでも休みがいただけるだけで、ありがたみを感じる今日のこのごろ。
今日のブログは長いので、お茶でもすすりながらどうぞご覧下さいまし。
さて、今日は、私が初めて展覧会なるものに行った時の思い出を書いてみたいと思います。私の頼りない記憶によれば、初めて見た展覧会は仙台市博物館の「大名の精華」展です。確か中学一年生だったように思います。もちろん、それ以前にも博物館へ行ったことはありましたが、「展覧会」を意識したことはなく、展示してある作品を断片的に覚えている程度でした。この展覧会には、友達と2人で見に行ったのですが(実にしぶい中学生でした:笑)、実は見に行こうと思って見た展示ではなかったのです。そのいきさつから始めましょう。
中学生の時分、私は科学部でした。入部してすぐにグループ研究をすることになり、私は仲のいいE君と共に化石の研究をすることにしたのです。そこで研究をするには、まず本物の化石が必要だということになり、実際に取りに出かけることにしました。実は化石の採掘場所として仙台市博物館の西には竜ノ口渓谷と呼ばれる場所があり、そこの地層からは様々な化石が取れることを知っていたのです。いわゆる、いわくつきの場所でもあるのですが・・・。私とE君は、早速化石を取りに出かけることにしました。
運動のしやすい格好で、長靴を履き、いざ出陣!!仙台市博物館前のバス停でおり、私たち2人は期待に胸をふくらませ、意気揚々と目的地を目指しました。竜ノ口渓谷入口についたのは、おそらく午前9時頃でしたでしょうか。なんだかいやな予感。なぜなら、川のすさまじい轟音を聞いたためです。これはもしかして、と川の見える位置まで歩くと、とても人が入れるような状態ではありませんでした。前日の雨で水かさがかなり増し、水流もうなるような激しさだったのです。いつもはくるぶし程度の水量が、ひざほどまできているのですから、これはお手上げ。我々2人は、とぼとぼと帰途に着くことにしたのです。その途中、歴史好きの私たち2人は、折角だからというので「大名の精華」展を見ることになった、そんないきさつでした。
「大名の精華」展では、仙台伊達家の意匠や茶道具、武具など、斬新なデザインではありながら、質素な調子を失わない作品たちが並んでいました。開館してすぐに来館したため、他のお客さんもおらず、ゆっくりと楽しむことができました。ただ・・・私たち、とても博物館を見学するようないでたちではありませんでしたから(特に長靴)、少し冷ややかな監視員の視線を子供ながらに感じましたけれど・・・。でも、自分も監視員だったら、同じく冷ややかな目をするでしょうね(笑)あんまり面白かったので、図録を買おうと思いましたら、結構高い。それはあたりまえ、中学生の感覚では、2千円、3千円する図録は高いですよね。でも、無理して買いました。このとき、買うかどうか随分悩みまして、E君から早く決断しろと言われました(笑)「あのときはさあ~」と今でも言われるときがあるくらいですから。無理して買ったおかげで、絶対に元はとってやろうと図録を隅から隅まで読みました。今はだいぶ色があせてしまったけれど、大事な大事な思い出の本として、私の本棚に置いてあります。
少し長めでしたが、私が初めて見学した、そんな展覧会のお話でした。
今日のブログは長いので、お茶でもすすりながらどうぞご覧下さいまし。
さて、今日は、私が初めて展覧会なるものに行った時の思い出を書いてみたいと思います。私の頼りない記憶によれば、初めて見た展覧会は仙台市博物館の「大名の精華」展です。確か中学一年生だったように思います。もちろん、それ以前にも博物館へ行ったことはありましたが、「展覧会」を意識したことはなく、展示してある作品を断片的に覚えている程度でした。この展覧会には、友達と2人で見に行ったのですが(実にしぶい中学生でした:笑)、実は見に行こうと思って見た展示ではなかったのです。そのいきさつから始めましょう。
中学生の時分、私は科学部でした。入部してすぐにグループ研究をすることになり、私は仲のいいE君と共に化石の研究をすることにしたのです。そこで研究をするには、まず本物の化石が必要だということになり、実際に取りに出かけることにしました。実は化石の採掘場所として仙台市博物館の西には竜ノ口渓谷と呼ばれる場所があり、そこの地層からは様々な化石が取れることを知っていたのです。いわゆる、いわくつきの場所でもあるのですが・・・。私とE君は、早速化石を取りに出かけることにしました。
運動のしやすい格好で、長靴を履き、いざ出陣!!仙台市博物館前のバス停でおり、私たち2人は期待に胸をふくらませ、意気揚々と目的地を目指しました。竜ノ口渓谷入口についたのは、おそらく午前9時頃でしたでしょうか。なんだかいやな予感。なぜなら、川のすさまじい轟音を聞いたためです。これはもしかして、と川の見える位置まで歩くと、とても人が入れるような状態ではありませんでした。前日の雨で水かさがかなり増し、水流もうなるような激しさだったのです。いつもはくるぶし程度の水量が、ひざほどまできているのですから、これはお手上げ。我々2人は、とぼとぼと帰途に着くことにしたのです。その途中、歴史好きの私たち2人は、折角だからというので「大名の精華」展を見ることになった、そんないきさつでした。
「大名の精華」展では、仙台伊達家の意匠や茶道具、武具など、斬新なデザインではありながら、質素な調子を失わない作品たちが並んでいました。開館してすぐに来館したため、他のお客さんもおらず、ゆっくりと楽しむことができました。ただ・・・私たち、とても博物館を見学するようないでたちではありませんでしたから(特に長靴)、少し冷ややかな監視員の視線を子供ながらに感じましたけれど・・・。でも、自分も監視員だったら、同じく冷ややかな目をするでしょうね(笑)あんまり面白かったので、図録を買おうと思いましたら、結構高い。それはあたりまえ、中学生の感覚では、2千円、3千円する図録は高いですよね。でも、無理して買いました。このとき、買うかどうか随分悩みまして、E君から早く決断しろと言われました(笑)「あのときはさあ~」と今でも言われるときがあるくらいですから。無理して買ったおかげで、絶対に元はとってやろうと図録を隅から隅まで読みました。今はだいぶ色があせてしまったけれど、大事な大事な思い出の本として、私の本棚に置いてあります。
少し長めでしたが、私が初めて見学した、そんな展覧会のお話でした。