学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ギャラリートーク

2006-12-06 21:24:43 | Weblog
今日は朝一番で急ぎの仕事が入ってしまったため、
午前中は職場体験の中学生にしっかりと指導をすることが
できませんでした。反省。

午後は団体様の御案内。
180名もの大人数でした。
美術館スタッフの人数が少ないため、
中学生にはパンフレットを配ってもらうなど、
本当に助けていただきました。
どうもありがとう!助かりました!

そのころ、私は大人数相手に簡単なギャラリートーク。
ギャラリートークは、学芸員にとって大事な仕事の1つ。
展示に対するお客様の反応を間近に見られるからです。

私が学芸員になったばかりの4月。
最初の仕事がギャラリートークでした。
美術館に入ったばかりの私。
知識もあまりないし、人前で話す経験も乏しい。
不安でいっぱいでしたが、何度もやっていくうちに
とても楽しくなってきました。
例えば・・・
お客様「私は仙台から来たんですよ。」
私「そうなんですか!実は私も大学まで仙台に居ました。」
お客様「なんかうれしいですね。」
私「ええ。お客様は、やはり夜は国分町で飲んだんですか?
 (中年の男性でしたので。)」
お客様「そう!飲みは国分町に限るよね(笑)」

ちょっと違う例でしたね(笑)
実際には「私は生前、この作家と交流があったんです。」とか
「この作家のアトリエに行ったとき、絵の具に云々・・・」など。
お客様と作家との特別なエピソードを聞くことができます。
それらは本から得ることのできない貴重な情報です。

今ではどんな大人数でも、緊張することなく、
むしろ楽しんで解説することができるようになりました。

話の苦手だった自分が、人前で楽しく解説ができるなど
学生時代からは考えられないことなのですが。

これからも色々なことを経験して、レベルアップしていきたいですね。


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