一昨日に撃って、肚を抜いておいた大きなオス鹿を朝の涼しいうちに解体しようと猟友に電話したら11時頃までには行くと電話(どうせ来ても私がほとんどするので)、日が昇ってくれば暑くてやり切れんので朝7時半頃から家の前に解体台を置いて始めました。
昨夜に肚は抜いているのでその分軽くなっているはずですがそれでも重たい、軽トラの荷台に積んでおいたものを解体台に詰み直すのに夢中で引っ張り上げる、そのためか翌日の今日は背中が痛い。
今の時期の鹿はアブラがのって美味しいと言われています。これまでこの時期の鹿は害獣駆除でも食ったことがないので今回の鹿は試食してみようと思っています。10月4日に旧登攀倶楽部のメンバーが14~5人来るので鹿肉パーティーでもしようと思っています。
思った通り凄い脂でまるでイノシシの肉のように皮の内側に脂の固まりがある、しかし、やはりシシの脂とは少し違いますね。
2時間余悪戦苦闘してやっと解体が終わりが近づいたら手伝いがやって来た。そして、作業している所にも太陽が当たり出して熱くなって来ました。
写真は最近使っているナイフ類です。もともと中学時分のボーイスカウトからアウトドアが好きだったのでナイフは色んな種類のものを持っていたのですが特に最近狩猟と獲物の解体に使うのはこのようなものです。
左端のものは元社員の親戚が販売している狩猟刀をプレゼントしてもらったものです。木の鞘に入っていて腰に付けています。柄の部分を友達に少し加工してもらって握りやすくしています。
この狩猟刀は少し長いので車を運転する時にはつっかえますので5年ほど前に銃砲店で短めの狩猟刀(左から2番目)を買いました。これは軽トラを運転して山中を走り回っている時には邪魔にならなくて良いのですが肚を出す時に肋骨を切るのに短くて力がいります。柄の長いものは車に乗ることが少ない猟には具合がよろしい。
右端の牛刀は皮を剥がす時には抜群の使い勝手です、研げば物凄くキレます。獲物の解体にはこれなくてははかどりません。(これも元社員の贈り物です)
右から2番目は内蔵を出す時に肋骨を切り開くのに使います。先の2本の狩猟刀でも使えますがこの形のナイフが使いやすいと思っています。どちらにしても肋骨を切り開くには力がいります。刃が欠けることもあります。(これも元社員のプレゼント)
右から3本目の小さななナイフは骨に付いた美味しそうな肉を微妙に削ぎ取る時に使っています。(銃砲店で買ったものです)
真ん中のありふれた形のナイフは20年ほど前に友人の一人がアウトドアフェアで特価品のコーナーで1000円で買ったと言ってくれたものです。
このナイフが使いやすいのです、肉を骨から離す時や背身を切り取る微妙な時には役に立っています。研げば良くキレます。
左から3番目の出刃包丁のような形をしたガーバー・サカイ製のものです。このナイフはモモ肉などを切り離す時に使っています。(このナイフがこの中で一番古くから持っているものです)
「バカと刃物(ハサミ)は使いよう」と言いますが、バカは良く使えませんが、確かに用途用途で適した刃物があります。
何より刃物を使う上で大切なことは良くキレるようにして使うことです。使った後次に使う時までに刃物を研いで切れ味を良く保っておくことです。
使いっぱなしでそのまま次の解体に使うと必ず後悔します。
昔、カスタムナイフ作りをしている人からサンドペーパーで刃を仕上げることを教えてもらいました。1500番ぐらいの細かいサンドペーパーでプロ並みの磨ぎが出来ます。
狩猟とは単なる殺生で終わるものではないと思っています。狩猟に限りませんが、狩猟の道具の一部のナイフですが奥が深くて楽しいものです。もう先が短いので深く探求することは出来ませんし、柄でもありませんがやることがあるだけでも幸せだと思っています。
長々と下らぬことを書いてしまいました。歳を取るとクドクなるものか? ゴメンナサイ。