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鎮守の森の学校(京都北山細野の神主)

日々感じる事を想いのままに書き綴っています。神主として品位に欠ける表現が有るのはボケが始まったとお許しください

忙しい時に限って檻に入る

2019年12月29日 | 狩猟

今年は今日を入れてあと3日、正月を迎える準備で予定がビッシリ。こんな時に限って檻に入るのです。

明日から当分(正月三が日がすむまで)檻を閉めてしまおうと檻の見回りに行ったら最後の檻に入っていました。

小ぶりなメス

早速大阪の助っ人に電話、明日午後から参加してくれるとの電話で、明日の予定を急きょ午後にこなす。

何でこのようになるのですかね? 15年ほど昔に大晦日に別々の檻ですがシカとイノシシが入ったことがあります。

それも両方とも結構大きな獲物でした、そのうえ天候はミゾレ交じりの冷たい雨が降っていました。

集落の人たちに手伝ってもらって解体したことも昨日のように思い出します。泣きたかった。

明日は雨模様の予定ですから嫌な予感がします。北山時雨の冷たい雨の中の解体作業は経験した人しかわかりませんが。

屋根のあるを作っておくべきでした。例え一年に数頭しか取れなくても。


今季初出猟は川鵜退治、全く姿を見せず。

2019年11月17日 | 狩猟

上桂川漁協の要請でアユやアマゴの稚魚を食う川鵜を京北猟友会と北区の猟友会が今朝8時半に上桂川漁協に集まり説明を聞いた後それぞれが散らばって川鵜退治に向かう。

正直に言って鳥撃ちは初めて、周山から下、上桂川の右岸沿いに車を走らせながら川鵜のいそうな場所になれば車から降りて川沿いを歩くがカモなどの水鳥は時々見るが川鵜らしきものは見えず。

これまで狩猟鳥に識別は興味なかったので真面目に勉強してませんでした。狩猟鳥と非狩猟鳥の違いくらいしか勉強してなかったので自然の川の中にいる川鵜はどんな形?どんな羽根の色?など全く覚えていません。

家に帰って3年前に狩猟免許更新のテキスト「狩猟読本」を出して読み直す。

お昼のサイレンを聞くまで日吉ダムまで川沿いをウロウロしましたが川鵜らしき姿を見ることはなかった。

この辺りの川鵜は琵琶湖で繁殖していてこの辺りまで飛んできて川魚を捕食しているようなので午前中はまだ到着していないのかもしれず。

やはり何度も時間や天候を違えて経験して見るべきで初めて来て目的の川鵜が打てるわけはないわな。

昼に家に帰って昼食を取ったらもう出かける気にはならず、明日の昼から再度川鵜駆除に出かけることにして家周りの冬支度を日がくれるまでやってもうヘトヘト。

妻が旅行中なので夕飯は外食でと市内に出かけるが特に食いたい物も思いつかず。ケンタッキーフライドチキンを食って帰る。(何でワザワザ往復2時間もかけてフライドチキンか?)

よう分からん1日でした。

 

 

 

 

 

 


11月15日狩猟解禁・前夜からワクワク感で眠れなかった昔が懐かしい

2019年11月15日 | 狩猟

午前6時満月は過ぎたがまだ丸い月が西の山に沈んでゆく、ふた昔前ならこの日この時間4WDの軽トラに鉄砲と弁当を積んで獲物の足跡を見つけるために山裾を走り回ってました。

狩猟解禁日のワクワク感が無くなったのは歳のせいばかりではありません。私にとって一番の原因は害獣駆除が年中出ているために何も解禁日だからと特別の日では無くなった。

大物銃猟(京都北山ではイノシシ、鹿猟)は出来たら10人ぐらいのチームが組めなければ成り立ちません。

私の所属する京北猟友会全体でも銃の所持者は10人を割りました。ましてその下の組織の細野猟友会は会長も病気で入院で鉄砲を返上してしまいましたから今や2人だけになってしまいました

銃猟免許を持っているハンターはほとんど皆檻罠免許も持っていますから銃は止め刺しに使うだけのものになっています。

たまにシーズン中に獲物との出会いを求めて単独で歩きますが出会い頭に獲物を倒すチャンスは10年に1度ぐらいです。

キジやヤマドリ、キジバトなどを撃つチャンスはあるのですがこの辺りの大物猟の猟師は鳥撃ちを軽蔑していますから私はまだ鳥を撃ったことはありません。

明後日17日に初めて漁協の依頼で川鵜を撃ちに行くことになりました。

大きなシカでさえ撃ち損じるのに飛び立つ川鵜に当たるかどうか?

空気銃を買ったので川鵜駆除以後は鳥撃ちは新たなチャレンジで空気銃で狙ってみます。

川鵜は猟期中は漁協が報奨金を1羽5000円出してくれるそうです。その前に空気銃の射撃訓練をしなくちゃ!

高尚な?スポーツハンチングを目指していた私も年中害獣駆除の賞金稼ぎに落ちぶれてゆくようです。

 


猟友会射撃大会・シカの解体・シカ肉の発送・忙しい一日だった

2019年10月23日 | 狩猟

今朝9時から京北総合射撃場で猟期前の射撃大会があって参加しました。

もともと慌て者(短気?orいらち?)の私ですが自宅から20分ほどで行ける射撃場に

射撃場従業員より早く着きすぎてしばらく日向ぼっこをする羽目に。

競技は

アメリカントラップ射撃の部(散弾銃)2ゲーム 追射なし。

実弾射撃の部(12口径以下の散弾銃・ライフル銃)・50m10点静止標的

 立射5発Ⅹ2回の合計、打ち返しなし

猟友会のメンバーだけですから狩猟用の銃で両方をこなすのですからドダイ無理があります。

私なんかは100センチの上下2連のスラッグ専用銃でトラップですから当たりません。(言い訳)

実弾射撃はスラッグ専用銃ですから辛うじて3位入賞して賞金を貰いました。5000円です。

賞状も貰いました。80過ぎの年寄りが3位になれるくらいですから我が猟友会の実力は分かりますね。

お昼前に終わったので貰った弁当は持って帰って自宅で頂きました。

猟友会の弁当はスーパーやコンビニの弁当とは違い地元の少し豪勢な弁当です。

我が猟友会は害獣駆除で頑張っていますからカネはあります?

午後1時から昨日から檻に入っているシカの解体をやろうと外に出ると昨日の私このブログに解体の見学を希望される

コメントを入れられた方がお出でになっていました。私はコメント欄に「体験されたら?」と書き込んでおきましたので。

てっきり私は男性だと思っていたら女性でした。長靴もゴム手袋も持参されていたので手伝ってもらいました。

檻に一輪車をもってついてきてもらい、目の前で撃った獲物を解体する自宅前まではこんでもらい。

内臓摘出から皮むき、解体などもすべて手伝ってもらいました。

今日の獲物は小ぶりなメス鹿ですから女性で初めての解体作業としたらちょうど良かったと思います。

ご本人も私の住む京都北山ですから同じ京北猟友会の地域です。狩猟免許を取りたい意向ですから仲間が増えます。

女性の猟師は美山町の江和ランドの鹿取さんなどが以前から活躍されているから違和感はありません。

女性のほうが有害鳥獣の駆除だけでなくて獲物の有効利用なども含めて活躍できると私は思います。

今日の解体した獲物は何時もの助っ人との約束のように半分を持ち帰ってもらいました。

この後、半分の解体した肉は横浜の娘の友達のところは送る用意をして、骨は妻の友達の娘さんの愛犬用に箱詰し、

クロネコヤマトの冷凍便で送るために市内の営業所に持ってゆきました。

明日は朝7時に家を出て千里の天神さんに神主として手伝いに行きます。

神さま、仏さま、ご先祖さま、日本国民として生まれたことにただ感謝!    今日もフル活動の一日でした。

 

 


まさかの今月3頭目・昨日移動した檻にまた入る

2019年10月22日 | 狩猟

峠に長らく置いていた重たい檻を山主さんのクレーン付きのトラックで我が家の前のシカの通るところに移動してもらった。

ここ10年ぐらい入った覚えがなく峠まで見回りが億劫でますます入らなくなっていた檻を昨日夕方から移動してもらいました。

冗談のつもりで仕掛けをセットしエサをまいておきました。まさかとは思っていましたがシカが毎晩3頭ほど降りてくるコースでした。

そのまさか、朝何か動いているなと見に行ったらシッカリ入っていました。

小ぶりなメス鹿

今日は朝から高槻に月次祭を執り行いにゆきます。そのうえ今日は国家の大事な祝日ですので殺生は控えておきます。

明日は猟友会の猟期前の射撃大会が京北総合射撃場であるので参加します。(まあ、当たらないのですが)

3連続なので解体につかれています。助っ人もみんなシカ肉は十分持ち帰っているので来てくれるかな?

大きな鹿でないからゆっくり一人で解体しても良いな、と思っています。


我が家の畑の檻にメス鹿が入る・朝から助っ人に連絡

2019年10月19日 | 狩猟

朝6時ごろ愛犬の散歩に出かけたら我が家の畑に置いた檻からガタガタという音・「ワー、入っておる」

ピントが合ってない

14日に続いて入ってしまった。まだ5日前の大鹿の解体の疲れも取れないのにマタマタ。

今回のシカはメスですが結構大きい、先日のシカは小川君と二人で解体したが大きすぎて冷凍庫は満杯。

朝一番に助っ人2人に連絡、昼からしか始動しない大阪の助っ人は何故かすぐに応答「午後2時までには行ける」

もう一人、初めて参加予定の助っ人に連絡するが留守電、しばらくして電話が入り午後から参加の返事が来る。

朝から雨が降ったりやんだり、外でやる解体には嫌な天気ですが仕方がない。こんな日に限って入るのです。

これで当分入ってくれるなと願いつつ、今セットしている2か所の檻を見回りに行くが獲物が近づいている形跡有り。

最近ヒマ人が少なくなって助っ人を集めるのに苦労しています。解体を手伝ってくれる助っ人を募っています。

ただ、いつ入るかわからないので予定が立たないのが難儀です。入ってら当日か遅くても翌日には解体します。

鹿は今の時期が一番肉がついて美味しい時期です。食べ物も豊富なこの時期、冬に向けて食欲旺盛ですから。

獲物は等分に分けて持ち帰ってもらいますのでクーラーボックスを持参してもらっています。

発泡スチロールのケースが我が家にありますので無くても良い、解体用の包丁は我が家のものを使えます。

ビニールの手袋があれば素手でやるよりケガや汚れが防げるので便利かと思います。

それよりもやる気があるか? 狩猟は結構残酷なシーンがあるので今どきのヘタレでは無理かもしれません。

シカ肉はヘルシーな食べ物として見直されています。ジビエ料理に興味のある人にも助っ人として参加してください。

女性でも解体は出来ますので興味ある人は一度体験してみても面白いと思います。

有害鳥獣駆除という地域農産物(野菜・コメ・森林など)の保護のために過疎地のハンターは一年中頑張っています。

 

 


デッカイ!三段の大鹿が檻に・明日助っ人と解体。

2019年10月13日 | 狩猟

一昨日仕掛けた我が家から最短の檻にデッカイ角の雄シカが入っていました。

80キロ以上?

夏の暑い間は害獣駆除も休んでいましたが今月に入って涼しい日もあったので家から一番近い檻に餌を入れました。

昨日の夕方も見回りに行きましたが入った形跡は無し、今日はこのあたりの三社のお宮さんの秋祭りに行きました。

お昼から檻を見に行ったらとんでもないデッカイ雄シカが入っていました。このあたりのボス鹿ですね。

今の時期のシカはエサも豊富なのでシッカリ身がついています。これからはディアステーキを堪能したいと思います。

こんな大きい鹿は一人では運び出せないので3人の助っ人に連絡しました。岳友の小川君が明日朝から来れるというので

今夜は静かに置いておきます。ひょっとしたら檻を破って逃げられているかもしれませんが?

八ヶ所ある檻にいっぺんに入ったら大変です。以前に三ヶ所いっぺんに入ってへとへとになってしまったことがあるので

これから後は2か所ぐらい仕掛けてボチボチ捕獲できるば良いと思っていますがそんなにうまくゆかないのが狩猟です。

解体を手伝ってくれる助っ人や一緒に狩猟をやってくれる人が増えれば良いのですが檻に入ったらいつでも出動できる

そんな暇な人はこの頃はあんまりいませんからシカやイノシシが増えすぎて農作物や森林の食害が増えています。

久しぶりのデッカイ角。

ダッチオーブンを使ったシカ料理を来月の「自衛隊の応援団長の集い」11月3日開催で堪能してもらいます。

私がこれまでに獲ったシカの中で一番大きいかも知れません。頭は角付きのまま土に埋めて標本にします。(予約済)

今年は続いて捕獲できる予感がします。できるだけ多くの人たちにシカ肉を味わってもらいます。

そして、害獣駆除の賞金稼ぎをしてクレーン付きの軽トラを購入するのが目標です。(ソンナニ獲れるわけないが)

なにしろこんな重い獣を腕だけで引っ張り出すのは歳のせいで限界ですから、文明の利器?を。

いつになっても夢だけは膨らませています。あと3年は銃猟免許は有効ですから。(次の更新は恐らく駄目でしょうから)

明日朝8時に来ると小川君から電話が入りました。明日は午前中に解体、残骸処理すればもうそれだけでヘトヘト。

 


鉄砲所持で3年に一度一番大変な所持免許更新の時期

2019年08月08日 | 狩猟

空気銃

3年に一度銃砲所持免許の更新があります。毎年ある1度の点検も嫌なものですが3年毎の更新手続は3倍大変です。

高齢者の銃所持者のなかにはこの更新手続きが嫌で免許を返上するハンターもいるくらいですから。

山間部の高齢者ハンターが何故いつまでも銃免許を待ち続けなければならないか?

それでなくても物騒な銃を年寄に持たすのは危険だ! 免許返上をしろ! という声もよくあります。

しかし、戸数10軒ほどの過疎の集落にも畑や田圃はあります。鹿や猪が毎夜、年中出没します。

狩猟免許所持者には年中害獣駆除の依頼があり害獣駆除に従事してます。

檻や罠にはまった獣の止め刺しにも銃は必要ですが年に何度かは朝一番に農家から田んぼに鹿が走りまわっているので撃ってくれと。

田んぼや畑には電柵で囲ってあるのですがどこかから入って荒らし回っているので一番近くにいるハンターが駆り出されます。

これがまた大変なのです。用意して出かけるまで結構時間がかかるのです。再現しますと。

夜が開けてすぐぐらいの時間に農家に人が自分の田んぼや畑に鹿が入っているのを見つけて駆け付けて大声で呼ばれるのです。

「どこそこの田んぼに鹿が入って走りまわっている。逃げない様に見張りにゆくからすぐに着てくれ。」

私は眠気まなこで着替えます。まさかパジャマ姿では猟は出来ませんからそれから指定のハンティングベストを着込み、ガンロッカーを開けます。

銃はすぐ撃てる状態では入れてはいけないのです。先台だけでも外して保管しなくてはなりません。大慌てで先台をセットしてカバーをかけます。

弾は別の場所の鍵のかかる弾丸庫から出さなければなりません。狩猟刀と弾帯を付けて田んぼですから長靴を履いてやっと出かけられます。

車で出かけるほどの距離でもないので走ってる目的の田んぼに行くのですが場所によっては4〜500メートルも走らなければなりません。

4キロほどの銃を背負い、弾帯と狩猟刀を腰につけ、履いているのは長靴です。この姿でこの歳で、走るのはキツイです。

まあ、これだけの時間をかけて息も絶え絶え現場に駆けつけても2度に1回は「逃げられた!」と言はれて姿も見ずに家に帰る。事があります。

まだ田んぼに居てももこちらの姿をみていますから反対側の電柵に沿って逃げ回ります。獲物との距離は50メートル以上離れています。

散弾銃でスラッグ弾(1発弾)を50メートル以上離れて走っている獲物に当てることは至難の業です。

バンバンバンバン撃って4〜5発目ぐらいに足にでもかすってくれれば近付いて止めを刺す事ができますが、後で近所の人からは「バンバンバンバン音がしていたけど何匹倒したん?」とからかわれます。

到着するまでに逃げられていれば悔しいですが倒して後の処理を考えたら現場に到着までに逃げてくれ。と思います。

話が逸れましたが。更新手続の煩わしさは警察指定の精神病院の診断書を貰わねばなりません。その為に私の財布には精神病院の診察券も入っています。人には見せませんが。

その次にはボケ検査(認知機能検査)今年は運転免許の更新の年でもあるので両方使える京都府の運転免許試験場で受けました。

その結果を持って警察署に行き、今日の自宅での検査を受ける日を決めて今日8月8日午前10時に生活安全課の警察官二人が我が家においでになって銃と弾丸の保管場所の検分と同居者(妻)からの聞き取り、その後近所の住民からの聞き取りがあって一応手続きは終わりました。

日本の国で鉄砲を所持することは大変です。家族(妻)やご近所に日頃からゴマをすっておかなければなりませんから。

これで「高齢のために所持はできません」など言われたら?

3年先の更新時には火薬銃(散弾銃)は廃棄して上の写真の高性能空気銃で檻に入った獲物の止め刺しにします。

この厳しい銃所持免許の制度があるために最近アメリカで頻発する大量の殺傷事件の心配は日本ではないのです。

日本での銃による殺傷事件は正式な所持免許所持者ではほとんど起こっていません。

何処から何時銃弾が飛んでくるかわからんアメリカの銃社会は恐ろしい事だと思います。

永遠に自分の身の安全は自分で守らなければ生きてゆけない社会なんて経験したことのない日本人には考えらえません。

しかし、国単位で考える時、気狂い民族に囲まれた日本国は隣国から守る軍備は隣国以上に保持して鍛え、備えなければなりません。


久しぶりにこの春は雉の鳴き声が、姿まで見せる。

2019年04月18日 | 狩猟

今年になってここしばらく聴けなかったキジの鳴き声が毎朝「ケーン・ケーン」と聞こえていました。

その子供のキジでしょうか?奥のシカのオリを見に行く途中で2〜3羽のカラスに混じって1羽だけキジのオスが田んぼに居ました。

スマホで写す

カラス共は車を止めたら逃げてしまいましたが写真の左下のキジのオス(まだ若い)は逃げずに近寄ってきました。

偶然ですが写真を取っている姿が車のミラーに写っていました。

この時期は狩猟期間ではないのでキジは撃つことは出来ませんがシカとイノシシは害獣駆除で獲ることは出来ます。

このあたりの大物猟のハンター(猟師)は鳥を撃つと軽蔑されますので私も撃ったことはありませんがキジは美味いらしいですね。

このあたりからキジやヤマドリが姿や声がしなくなってからもう20年ほどになるのではないでしょうか?

以前は道ばたから突然「ドドドッ」というヤマドリの羽音でびっくりさせられることがよくありました。

その頃雉の鳴き声もよく聞くことが出来たのですが、やっとキジが戻ってきて毎朝やかましいことですが。

「キジも鳴かずば、撃たれまい」という諺もあるようにあまり自分の存在を知らさないほうが良いよ、とキジに忠告したい。

この集落には鉄砲猟をするのは私以外いませんがこんな情報を流すとまずいかも?


誰か助けて!限界集落での害獣駆除はもう限界

2019年04月01日 | 狩猟

昨日(3月31日)午後にオリを置かせてもらっている山主さん(80才台後半)が軽トラで我が家の前の道から声がかかる。

「ふしみ坂のオリにシシが入っているよ」。ここ10年ほど獲物が寄り付かなかったオリで10日ほど前からエサを入れ始めた。

まさか入ると思わなかったので見回りにも行かなかったのですがこの山主さんは何時も軽トラでこの辺りで仕事をしている。

私がもう軽トラを持っていないのを知っておられるので「乗っていけば」と言われて慌てて準備をして同行しました。

峠のオリに近づいたら結構大きなイノシシが入っていて威嚇してきたので1発顔の正面に発射しました。

シカなら一発で終わりですがイノシシは絶命させるにはもう一発撃ち込まないと苦しみます。

ロープを付けて引きずり出して軽トラの荷台に積み込むのに後期高齢者(もう二人共終期高齢者ですが)ではキツイ。

ヤット積み込んで何時も浸けている川の深みにハラワタを抜いて沈めるだけでもうヘトヘト。

この場所は家から200m位しか離れていないのですが内蔵を入れておく蓋付きのポリ容器やバケツなど家まで行ったり来たり。

この日の内には解体できないので何時もの大阪の助っ人に電話して翌日午後1時に我が家まで来てくれる約束を取り付ける。

今日午後助っ人が到着、二人で一輪車を持ち出して川から引き上げ我が家の前で解体を始めるが時々雨も雪も降る寒い日。

ハラワタを抜いたイノシシ

内蔵を抜く前は約60キログラム以上はある(写真は内蔵を抜いた状態ですが)毛も長くて足も太く立派なイノシシです。

シカに比べてイノシシの解体は時間がかかります。二人で3時間近くかけて解体しましたがもう限界です。

一年に何度かに分けて害獣駆除の従事者証が市長名で来るのですが3月1日から昨日までは30年度の4期目でした。

今日からは31年度の第1期目の従事者証がもう来ています。

このイノシシの捕獲は30年度の最終日3月31日です。解体は新年度の4月1日ですから駆除費はどちらから出るのでしょうかね?

昨日の31日は日曜日で猟友会事務所は休みでしたから報告は今日の朝にしました。(まあ、どちらでもいいのですが)

狩猟をはじめた頃は雌鹿は捕獲禁止で猟期は11月15日から2月15日と短かかったので捕獲数も少なくチャンスを逃すなと緊張したものです。

今や山間部に住む猟師は「一年中ハンティング三昧!」といえば格好良いのですが「ハンティング疲れ」です。

今日から始まる31年度の害獣駆除従事者証は4月1日から6月30日までの3ヶ月です。この後すぐに次の駆除が始まります。

何か?我が国の行政はオカシイですね。何が目的で鹿や猪の駆除をハンターに依頼しているのか?

もちろん、農作物を食い荒らす鹿や猪を駆除するためです。しかし、その農家や農村が日本国民の食べ物を100%生産しているのか?

自給率40%を下回ったままです。何も鹿や猪が後の60%を食い荒らしているから自給率が下がったわけでもありません。

もうこのへんで農家も行政も根本的に日本の食料をどう確保してゆくのか? 本気で考え直したらいかがですか?

現状を知らない学者先生の提案をただ鵜呑みにして形だけを整えることしかできない行政も国民の血税をバラ撒くだけでは解決はしません。

最近は害獣駆除が解決策とは考えられなくなってきました。今の日本の防衛政策と同じように見えてきたのは私だけかな?

害獣駆除の前に農家も行政も食料自給率100%以上を目指す政策を実行に移すことが唯一の解決策だと気付いてほしいのです。