諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

蜘蛛は天才である。

2009-10-19 11:54:36 | 日記・エッセイ・コラム

 ■ 蜘蛛は、動かない戦略を選んだ

1019_010

 蟻やキリギリス、蝶、蜂のように、あちこち忙しく移動し、走り回らなくても良いように、蜘蛛は、その生き方を決めた。生餌を常食にしている連中バッティングしたら、要らぬ争いをすることになる。無駄な精力は、使わないにこした事はない。しかしながら、徒手空拳では、どうしようもないだろう。そこで編み出したのが、糸で網目の巣を作り、それをトラップにして、獲物を待つ方法である。

  ■ 模様が、派手派手しいから 女郎蜘蛛 or 上臈(蜘蛛) どちらにしても、大きなお世話。  

014

   縦糸=巣の保持、横糸=接着剤が仕込んである。この糸の織り成す妙については、随所に説明されているので略すとします。この材料を使って、念入りに、巣を作らなくてはならないのは、やむを得ぬことだ。労力を惜しめば、戦略の前提が崩れてしまう。▼ 「手な化粧!だって?ひょっとして、蝶が花と間違うかも・・#」 

 ■ 蜘蛛の巣城は完成した。

  ひっかかったのは、モンシロチョウである。瞬時の技で、束ねた糸を繰り出して、紙のように丸め込んだ。2~3メーターの枝の間を何度も行きつ戻りつした努力の結果は、実ったのである。

No2_002

  先祖伝来、改良を重ねた結果の強力接着剤である。糸に塗り込めたのは、効果抜群である。発明ー改良は、人間だけの特許ではないのだ。▼ダーウィン先生は、【突然変異の結果としての進化】 であると説明されておりますが、【突然という、訳の解らない偶然】では、それほど上手く事が運びません。

  ■ 背中の代紋は、伊達ではありません。黄色と黒の警戒色です。

1019_021

   言っておきますが、木屑に抱きついている訳ではありません。ただ今は、蛾の捕食中であります。【弱肉強食・優勝劣敗】 こうした生物の生存観がありますが、それは、たまたまの現象であります。各種の生物の生き方では、【弱・強/優・劣】を決定は出来ません。

 ■ 微細な点まで、その環境にピッタリである。環境に適応しないで生活している生物などは、見いだせません。

 1019_019

  食事が終わりかけましたが、まだ、最後の一塊が残っております。雌蜘蛛は糸に伝わる振動には敏感に反応します。熱中している時が、チャンスです。背後から、雄蜘蛛が、注意深く忍び寄ってきます。動きを察知されると、情けないことに、エサとして扱われてしまいます。▼ 事を達するのに、十分に近ずくと、雄蜘蛛は手の先に精子をのせます。そして、雌蜘蛛の秘所に差し込むのです。そして、差し込んだ手は腕ごと切り離し、メスの体内に残してから、静かに去るのです。腕の欠けたオスグモが居たとしたら、それは、義務を果たしたオスであり、慶賀すべきものです。別に、巷間伝わるように、メス食べられたわけではありません。

    ■ カマキリ そこまで尋ね参りたれば、見参いたしました。

1019_023

  【カマキリ夫人】とか言う 【AV・ビデオ】なんかが、創られているようですが、はなはだ迷惑なことです。たまたま背中の上で、事に及んでいるオスを、食べてしまうことがあるのは、事実です。しかし、此れも自然摂理=秋口の餌の少ない時に、稀に有るようです。【女郎クモ】も、また 名前からして、そうとうな【H】が付く方の映像のイメージ・キャラに利用さておるようです。 左様なことにつきましては、人間にかなうものはないようでしょうが・・・。

 では お後がよろしいようで・・・・・・。

  

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿