諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

あぢさいは濃き 淡く

2020-06-11 09:54:50 | 日記・エッセイ・コラム

 

  あぢさゐの 色濃く満(みつ)る 古る家は

      人みな去りて  玻璃窓(はりど)軋(きし)みし

                                 夢 蔡

 

    

 【 ア ジ サ イ 】 その名の由来は,よく解っていない、という。

 『藍(あお)があつまったもの』 を意味する、

 あづさい=「集真藍」がなまったの説がある。

 アジサイは、その原種は、日本の山野に生える 

 【ガ ク ア ジ サ イ】である。

 写真の様な咲き方は、改良種で、「手まり咲き」という。

  

   *注 (文面は、以下を含め、自分自らの確認のため 

           ウキペディア・参です)  悪しからず・・

 

 かの有名なシーボルト先生は、アジサイの美しさに感動ー!

 日本人の妻 「おタキさん」の名をとって、

   [ Hydrangea  otkasa ]と命名したのは有名である。

 欧米でも人気をははくして、改良される。

 それが、逆輸入されて、さまざまな”花容”のアジサイが見られる。

 上記の写真は、すべてが、「装飾化」の集合であります。、

 従って、自らは、種子を創れません。

 あくまでも、飾りであります。

 植物にとって、【花】は、いかに昆虫たちが来てくれるかです。

 アジサイは、その外側を”豪華な花びら”が取り巻きます。

 しかし、それは「装飾花」で、昆虫へのアプローチが目的です。

    (派手なネオンと言えば失礼かナ~)

 奥処(おくど)には、メシベ・オシベを持った小花たちが、

  鎮座し、待っているのです。

 メシベ・オシベが、子孫を残すために、

 外側から、「装飾花」は、”昆虫誘引”に頑張っているのです。

 いわゆる、「分業」戦略ともいえます。

 

 さまざまな戦略をもって、植物たちは、繁栄をしております。

 

        「 恋においては、ほとんど常に、

         騙(だま)しの手管(てくだ)の方が、

         警戒心よりも一枚上手(うわて)である。」

                   (ラ・ロシュフコー「箴言集」)

 

 

              

               ------<了>-----

       

 

 

 


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