薫風の 園(その)に躑躅(つつじ)は 満つれども
コロナ襲(おそ)い来 人皆(みな)壕(ごう)へ
夢 蔡
対コロナ 「戦争」の例えは適切か
(2020/5/2 朝日新聞「社説」)
「 新型コロナウイルスへの対応を「戦争」と例えることに
政治家はもっと慎重であるべきだろう。」
[例] 「戦時大統領」・トランプ 「人民戦争」・習近平
(*注 短歌下句も、戦時下的用語です。ハイ・・・)
掲載のphotoは、すべて 2019/ 5 / 5に撮影のもの
* 於 : 館林つつじが岡公園
「非常事態宣言」後、出入り口は、十重二十重に封鎖されました。
もちろん、人々は【 ステイ ホーム 】であります。
コロナウイルスにやられないよう逼塞しております。
従いまして、本日は、写真にての散策であります。
ツツジの語源は、ツヅキサキギ(続き咲き木)の意味。
また、つぼみの形が女性の乳頭に似ていることから、
「タルルチチ」( 垂れる乳 )の転用とも。「語源由来辞典」
* 感想:ケッコウ即物的で、面白いですね。
ツツジの漢字表記のーーー
【 躑 躅 】は、「てきちょく」と読み、意味は
「行っては止まる」で、ツツジとは読みません。
ツツジの余りの美しさに思わず足がとまってしまうので、
この漢字が転用された。 (「同 辞典」)より
子供時分には、花を摘んで、吸いました。
少量の蜜の蜜は、たいへん甘かったものです。
手ぢかにあった、爺さんのツツジの盆栽をダメにして、
激怒されました。
中国で、羊が、ツツジの葉を食べ、葉の毒に当たり
「躑躅」(行きつ戻りつ)したので、
ツツジを「羊躑躅」と名付けたことに由来する。
「 感染症の世界的拡大は戦争ではない。
国と国、兵士と兵士が戦っているわけでもない。
私たちの人間性が試されている。」----!
(シュタインマイヤー独大統領) 「朝日 社説」より
⁂ 指導者たるものは、プロンプター無しで、
このくらいの大見得を切りたいものであります。
「長期化が予想され、出口の見えない危機にあって、
複雑な現実を勇ましい言葉で覆ったり、緊張を高めて
分断を深めたりしてはならない・・・・。
ひとびとの生命と暮らしを守る確かな行動を則するため
冷静に考え抜かれた言葉こそ、政治家に求められる。」
2020・5・6「朝日新聞 社説」の結語
* 言葉は美しいー美しすぎる『正論』であります。ー
美しいが故に、誰も否定はできない。
ダンの法則(アーサー・ブロック=著)によると
「 巧みな言い回しの中には、
言い逃れという地雷が埋め込まれている。」という。
コロナ禍に 狸 涙(なみだ)す つつじ園
花房切られ 藤は淋しき
無 才
公園散策、これにて
-----<了>------
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