諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

初夏によせて

2020-05-06 14:09:50 | 日記・エッセイ・コラム

    

   薫風の 園(その)に躑躅(つつじ)は 満つれども

       コロナ襲(おそ)い来  人皆(みな)壕(ごう)へ

                                 夢 蔡

    

    対コロナ  「戦争」の例えは適切か 

                                 (2020/5/2 朝日新聞「社説」)

   「 新型コロナウイルスへの対応を「戦争」と例えることに

    政治家はもっと慎重であるべきだろう。」

    [例] 「戦時大統領」・トランプ  「人民戦争」・習近平

   

    (*注 短歌下句も、戦時下的用語です。ハイ・・・

       

  掲載のphotoは、すべて 2019/ 5 / 5に撮影のもの

   * 於 : 館林つつじが岡公園 

 

  「非常事態宣言」後、出入り口は、十重二十重に封鎖されました。

   もちろん、人々は【 ステイ ホーム 】であります。

   コロナウイルスにやられないよう逼塞しております。

  

   従いまして、本日は、写真にての散策であります。

 ツツジの語源は、ツヅキサキギ(続き咲き木)の意味。

 また、つぼみの形が女性の乳頭に似ていることから、

 「タルルチチ」( 垂れる乳 )の転用とも。「語源由来辞典」

    * 感想:ケッコウ即物的で、面白いですね。

   ツツジの漢字表記のーーー

   【 躑 躅 】は、「てきちょく」と読み、意味は

   「行っては止まる」で、ツツジとは読みません。

   ツツジの余りの美しさに思わず足がとまってしまうので、

   この漢字が転用された。 (「同 辞典」)より

  子供時分には、花を摘んで、吸いました。

  少量の蜜の蜜は、たいへん甘かったものです。

  手ぢかにあった、爺さんのツツジの盆栽をダメにして、

  激怒されました。

  中国で、羊が、ツツジの葉を食べ、葉の毒に当たり

  「躑躅」(行きつ戻りつ)したので、

  ツツジを「羊躑躅」と名付けたことに由来する。

「 感染症の世界的拡大は戦争ではない。

  国と国、兵士と兵士が戦っているわけでもない。

  私たちの人間性が試されている。」----!

  (シュタインマイヤー独大統領) 「朝日 社説」より

 

  ⁂ 指導者たるものは、プロンプター無しで、

   このくらいの大見得を切りたいものであります。

 「長期化が予想され、出口の見えない危機にあって、

  複雑な現実を勇ましい言葉で覆ったり、緊張を高めて

  分断を深めたりしてはならない・・・・。

  ひとびとの生命と暮らしを守る確かな行動を則するため

  冷静に考え抜かれた言葉こそ、政治家に求められる。」

   2020・5・6「朝日新聞 社説」の結語

 

 * 言葉は美しいー美しすぎる『正論』であります。ー

   美しいが故に、誰も否定はできない。

 

  ダンの法則(アーサー・ブロック=著)によると

 「 巧みな言い回しの中には、

   言い逃れという地雷が埋め込まれている。」という。

 

  コロナ禍に 狸 涙(なみだ)す つつじ園

               花房切られ 藤は淋しき

                        無 才

    

   

   公園散策、これにて

            -----<了>------

 

 

   

 

 

  


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