夏至(6月21日)から 7日後が、日本では、日の入りが最も遅い日(6月28日)でした。本格的な暑さはまだで、過ごしやすい。ー梅雨の合間の雲が流れて、
ー上弦の月が見え隠れして、六月も早行かんとしている。
ー天地は長しえに滅びないが、・・人の時間はたちまち去って帰って来ないもの。(とりあえず)今日と言う日をゆったりと(過ごしましょう)・・(陶淵明)ーー
緋めだかやそっと浮かべし目玉かな 夢蔡
見果てぬ夢を 憶いゐる日々 ー古今人ー
▲【ヒメダカ】は、と言えば、脱力系観賞魚である。“癒し効果あり・販売中”ー
-(近くの野草専門店のコピー)
ー メダカ本来の黒色素がぬけて「ヒメダカ」となる。
緋目高は 水面に映る 雲に乗る 草生(む)す庭の 水甕の中 ー夢蔡ー
▲【メ ダ カ】 学名は、Oryzias Latipes。「稲の周りにいる足(ヒレ)の長い」と言う意味ー
。江戸期に、シーボルト先生によって、メダカの生態が、西欧に報告され、命名された。「Oryza 」 は、(ギリシャ語)で「米」 英名 Ricefish (ライスフィッシュ)
ー1980年代に入って、農地大型化、土地改良の進行と同時に、メダカは、その棲息域が奪われた。そして“豊葦原の瑞穂の田”はメダカにとって意味を失う。いまや、「絶滅危惧種」である。ー
ー人は最も霊智なりと言うも / 独りまたかくの如くにならず。ー陶淵明ー (意 訳=人間は万物の霊長なんて奢っていても、とんでもないです。人間も自然の一部、例外ではありません。)
雲かかり 上弦の月 うす朱(あ)けく 青さのこれる 宙(そら) 渡り行く ー夢蔡ー
▲ 【上弦の月】 (6/27) 新月から満月に至る間の半月。日没時に南中し、月の左半分が輝く。真夜中に弦を上にして月の入りとなる。(広辞苑)
「上つ弓張」
ー大鈞(たいきん)は力を私(わたくし)すること無く / 万理は自ら森(しん) として著(あら)わる 「陶淵明」 (大鈞=大きいロクロのこと。回せば各種の器が出来ることから、造化=大自然。)-意訳*造化の妙は人間個人の及ぶところではない。万物はすべて独自の形態をとって現る。
ーこれを無視すれば、ろくなこと起こませんョ~
水無月や 雲たなびきて 蒼き果て ー夢蔡ー
---- 了 -----