諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

暮るるは早き・・・

2018-11-30 17:23:10 | 日記・エッセイ・コラム

 

   白菜に ついた青虫 つぶし居り

          暮るるは早き  霜月の空    夢 蔡

 

 実を言うと、今年に限って、白菜を植える時期を間違えました。・・・

本来は、秋彼岸過ぎには、施肥して、友人に耕運機で耕してもらうのが、

例年のことでした。

今年は、どういう加減か、白菜は10月中頃に植えればいいと思い込んで、

友人にも連絡いたしませんでした。

 ホームセンターで、苗を買う時に、店員に言われました。

 「今から植えても、結球しないかもしれませんョ~」

 (本人は、植え次期が、ちょうどいいと思って・・・・いるので

 「エ~・・ ダメですか。 」 

 「寒冷紗をかけてみてください。なんとかなるかもしれません。」

 

・・というわけで、やっと結球し始めた。12月中に食べらるかな~

寒冷紗のトンネルを時々まっくて、直射日光に当てる時に、モンシロチョウ

が、素早く卵を産み付けられ、青虫に葉をやられました。

 「白菜の芯をやられないように、日々、注意することー」曰く 友人。

 午後4時20分・・・日は南西山の方向に沈みました。

 小春日や 菜花茎だつ 一路かな 夢蔡

 土手沿いの道は快適でした。菜花が、一茎だけ立ち上がっておりました。

 日が落ちると、温度が急に下がり始めます。

 白菜に寒冷紗をかけました。

 もっと寒くなり、鍋料理にはどうやら食べられそうである。

           ----<了>-----

 

 

 


大木になった庭木考 VOL.2

2018-11-04 16:36:39 | 日記・エッセイ・コラム

柿は、東アジアの固有種で、日本にも自生しておりました、とか。

縄文遺跡に、柿の種が土出。弥生時代では、柿は栽培されていたと云う。

固有種は、渋柿であり、突然変異で,甘柿になった模様であリます・・

以来、比較的簡単に手に入る果物で,日本人の好みにピッタリでした・・ 

 里古りて 柿の木持たぬ 家もなし  芭蕉

約300年前のことですが、現在でも大体この通りです。(新興住宅街除く)

我が窓前の柿は、昭和60年代のものですが、見事な大木です。

 葉は落ちて 上枝(ほつえ)に柿の実 露(あら)われど

             渋きを知りて 椋鳥(むく)は来たらず  夢 蔡

数軒先の家の柿は、すでに甘いと見えて、おお声を立て群がっております。

我が庭先の柿も今年は豊作であります。

見た通り "すずなり" であります。しかし・・・ 

9尺(2m70)の三脚を使って、下枝の実を取るのが、やっとです。

 しかも渋い。・・・・・< 

 午後3~4時頃にかけて、数百羽の椋鳥が、4~5本の電柱の間の電線に集合します。

 「三軒先の柿は、だいぶ甘くなりましたで~す。」

 しっかりと、情報交換をしております・・・・

 

 --< 大木になった庭木考1・2 >とか大仰な題をつけましたが、

  福岡 伸一さん流に申せば 「 植物は不死であります。」

  管理できなくなったら、どうするか?です。

  高齢者は、活動能力はなく、若者は、流失して居りません。

  切り倒すしかありません。・・1本につき,数10万円は、軽くかかります。

  かくて・・・

  新興住宅街を除く、旧農村部では、大木が、ほとんど消えました。

 

               ------<了>---