諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

花への想い

2017-08-02 14:48:32 | 日記・エッセイ・コラム

 花の名前は知らなかった               

 友人宅を出るときに、門柱から石塀沿いに、薄紅色の花が列をなしていた。

 それは、大変に美しい集合体であった。数株を分けてもっらた。

 以来、名前も名前も知らないまま十数年経った。

  

            

 ほとんど手入れはしなかった。しかし、その繁殖力は、すごかった。

  時に、増えすぎるので、球根を掘り出して、捨てるほどであった。

 毎年、よく咲く。しかし、花の名は知らないままであった。

 数年前に、友人は、肝癌のため,急逝した。

 この後に、花の名は、"サフランもどき"と知った。

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 今年は、花が、いつもにない咲き方をした。

 「この種のの特徴は、乾燥と高温の後に、雨が降り球根が潤うと、

  花径をのばし開花する性質がある。レインリリーとも」(ウキペデイア)  

   

 今年の天候は、“サフランもどき“が、開花するには、ピッタリの条件であった。

 梅雨入り宣言したが、陽射しが強くよく乾燥した。7月の中ほどに大雨が降った。

 サフランもどきは、一斉に開花した。

 

  雨上がり サフラン擬き 咲き乱る 逝きたる友の 形見となりし 

                              夢 蔡

            ------<了>-----