諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

春分の日 つくしんぼ

2019-03-22 15:50:20 | 日記

 

   道野辺の つくしんぼうは つんと立つ

         空(うつ)ろの出口 聞いてみたりす  夢蔡

   

       ★ 原注 「空(うつ)ろ」につて

   空はもと、「穴」の意味であった。以下、白川 静「常用字解」より

   穴は中に何もないので、空は「あく、あける、から、むなしい」の

   意味となる。ドーム型の穴を大きく拡大して、名詞的用法として、 

    そら、大空。碧空(あおいそら)。仏教では【空】

 ▲ 杉菜(スギナ)の胞子茎である。地中のスギナの根っこから、

  春の中頃に、地中から顔を出す。言わば、他の植物の【花】にあたる。

  スギナは、生き残り戦略として、根を地中深くめぐらした。

  地面の変化、気候変動などに耐えぬくためにである。

  広島原爆の後、もう何年も草木は、生えないだろうと言われていた。

  しかし、最初に、芽吹いたのが、スギナで、人々に希望を与えたという。

   -----< 余談ですが・・・・。

  最近の農薬=除草剤は、大変に強力である。

  葉の上から散布すれば、根の先端まで浸透して、根絶するのだ。

  鳥が、種を運んできて、大樹なった木を、根に、電気ドリルで、

  穴をあけて、そこから除草剤の原液をつぎ込み、枯死させたという。

  豪の者がいるくらいだ。

  牛蒡畑の農道わきのスギナ群落を根絶するのは、簡単であった。

  農業の様子も、すっかり変わった。「草むしり」は死語となった。

   古来の"雑草群落"は、肩身が狭くなってしっまた。

 

  ▼ 春分の日  太陽は、真東から昇り、真西に沈む。

 

  土筆野(つくしの)や 日は西山(せいざん)に 光り落つ  夢蔡

                               

           --------<了>ーーーーーーー

  

  

 

   

 

 


亀泣けり

2019-03-20 17:04:51 | 日記

 

    ----< かなしきこと かなしきこと >---

      ふるさとは 遠き国ぞと 亀鳴けり   夢蔡

      まつりの笛の 音色 寂(さび)しき  山辺あかんべ

 

   吾輩は、ミシシッピアカミミガメである。(漱石風に申せば・・・)

  名前なんかあるわけがない。ある日、この沼の中へ、捨てられたからだ・

 何歳か~ってー そんなのわかるわけな~い~

 写真を撮った人間が、甲羅が、やく30cmほどだと言っていた。

 専門家だったら、わかるかもね~❓ 俺も知りたい~ヨーー。カメいわく

 【ミ ド リ ガ メ】とかいう、商品名を付けられて、売られた。

  ある筋では、<源氏名>というらしいのですがネ~。

  かつては、お祭りでの「カメすくい」は、定番であった。

  全国展開のホームセンターでも、カブトム、その飼育材などと併せて、

  ミドリガメは、夏の定番商品として販売されていた。

  その後、侵略的外来種100に指定。

  また、「ミドリガメ輸入禁止」のマスコミキャンペーン(2014年)で、

  かえって、大量に遺棄される事態が起こる。

  家庭でも、冬のヒーター飼育はメンドウだ、大きくなればウルサイ

  結局は、捨てる。沼で生きるカメは、人間の「お遊び」の犠牲者である。

  

  しかし、生物は、生きるうえにおいては、誠に強い。

  環境に見事に適応する。 「 ゆえに、我あり 」である。

 

        --------<了>------

  

 


諸葛菜(しょかつさい)咲く

2019-03-18 10:57:07 | 日記

  

   己(おの)がじし 言葉かさねた 心象の

              歌千あれば 千の日常   夢蔡

  ふとしたことを切っ掛けに、短歌なるものを始めた。

  各新聞の【 〇X△ 歌 壇 】には、上手な「投稿歌人」が多いい。

  短歌人口は、20万とも50万とも言われている。

  各自の【 歌 】には、日常生活のあれこれ、それを取り巻く

  環境・世間一般etc が詠われている。多彩で、巧みである。

 

    陽光に 花茎盛(さか)り 諸葛菜(しょかつさい)

             ここに移り来  さんじゅうごねん  夢蔡 

  我が窓前は、畑地である。特に、種を蒔いたわけではない。

  この地へ移り住んで以来、諸葛菜は、春になると、必ず咲いた。

  種は、自然落下して、毎年咲き続ける。特に手入れ管理なしである。

  むらさき大根 ムラサキハナナ、或いは、単にダイコンの花。

  農家にとっては、雑草である。

  「よ~く~退治しないね~ 」と笑われている。

  我が家では、格好をつけて、【 諸 葛 菜 】と呼ぶ。

  本ブログも、諸葛菜が草叢(くさむら)の如く咲くことをから・・

  命名致しました。

 【オオアラセトウ】とも ※園芸種が逃げ出した。

 【 諸葛菜 】(しょかつさい)とは?

  諸葛孔明が、出兵のおり、長期戦に備えて、食糧にするために栽培。

  故に、「 諸葛菜 」となずけられた・・とか。蕪の仲間。

  兵たちは、生で食べたか❓ 茎を茹でて食べたか・・。 

   試しに、茎を引き抜いて、根の部分を食べてみました。

  水気なく、ガリガリとして、まことに不味い・。

  単なる太い茶褐色の根っこなのである。ーー

  これでは、兵は、士気をを失うかも・・・。

 

  諸葛菜‣ムラサキハナナが、一面に咲くと、我が窓前は春である。

      

      きのうより 今日が盛りぞ 諸葛菜  夢蔡

       たまには肉と  兵士こぼせし    山上おくれ

          

         --------<了>------          


花は 笑えど

2019-03-13 11:13:54 | 日記

 

    ”ご近所“は 人影絶えて 静もりぬ

            鳥群れ道辺を 闊歩しており  夢蔡

 

 白梅、紅梅と咲き、木蓮の楕円の蕾も、だいぶふくらんだ。

 早春の特有の風の寒さもおさまり、暖かい日差しの散歩は快適・・

 のはずであるが----<

 村中の道には人影がない。もちろん、人声もしない。

  昔流のボキャで言えば、【 隣 り 組 】 

 現在では、“班”(この行政区分の最低単位)というのが、

 “ご近所”様である。

 当 ”班“”は、23軒で構成されている。、後期高齢者率が高い。

 このうち、12軒の家の老人が、介護施設のデイケアに通っている。

 10~20代の若者は、都会へ流失している。

 まさに、限界集落である。空き家が2軒。一軒は,崩れかけている。

 この国の“グランドデザイン”はおかしい。こ~の一極集中ーーー

 東京キイ局のラジオ電波を、直接聴取できる範囲に5000万人がいる。

 首都直下型地震が本当に起きたら、どうなるのでしょうか。

 ----<さてまた申し、静かである。>---

【 オ ナ ガ 】声は悪いが、尾の長い姿は良い。

 我が窓前の竹藪付近を中心に、20羽ほどの群れが、回遊して来る。

 理由は解っていないが、関西地方には、棲息していない。

 当地のバードウオッチャーには,垂涎の的とか。

 

   鳥どりの 声に目覚めし 春の朝

        日付け曜日を 気にしない日々  夢蔡

 

              ----<了>---

           

 

   

            

    


弥生 半ばに

2019-03-11 11:59:59 | 日記

 

   陽光に 雪の谷川 光りいる

           赤城南麓  初蝶ひとつ   夢蔡 

  啓蟄、地虫穴を出づ・・。太陽暦3月5日頃からである。

  庭先の柘植垣の上に、百舌鳥が、パット止った。

  百舌鳥のくちばしは、小さい虫を捕えていた。

  柘植の混んだ枝に潜んでいた虫なのだろうか?

  まだ動いている虫を飲み込んだ百舌鳥は、再び、柘植の中へ入った

    -----<>--

   粕川の土手は、草々が動き始めた。

   土手中の小径に沿って、200m程の菜花の長い群落がある。

   モンシロチョウが、舞い始めている。

   菜の花に止って、花蜜を吸っている蝶を、レンズで捉えた。

   動きが、活発ではない。体は、まだ柔らかい感じもする。

 モンシロチョウの冬越しは、幼虫、または蛹でする、と言う。

 (11月~12月、白菜が結球し始めのころ、青虫を退治したが・。)

 蝶は、子孫繁栄のため、冬越しの[こども】を産み付けていた訳だ。

   ーー 考えれば、可哀そうなのですが・・・・

 上の写真は、

 羽化後間もない、羽も乾き、はじめて花蜜を吸い始めた・/

 モンシロチョウ だと/、 小生が、思っているものです・・。

 

    羽化しのち 複眼柔(やわ)し 春の蝶  夢蔡

    アレッタと言う   春の新野菜     猛 

  

  ※注 アレッタ  

          最近開発さてた、ブロッコリーとケールを

          交配した新野菜。サラダ、炒め物・etc

 

           

           --------<了>------