朱鷺死すや 共生の徴(しるし)の危うさよ 保護せねば崩ずる 自然さぶしも ー夢蔡ー
朱鷺を保護する佐渡のゲージにテン(貂)が忍び込み、9羽が犠牲になった。朱鷺を殖やし、北の大地に蘇えらせる。美しい夢である。▼、テン(貂)は、佐渡の生態系にはいない生物で、野うさぎの害から作物を守るために、連れて来られた、その末裔あるとか。皮肉なことである。
*(注)ーおことわり *朱鷺の実写は、手元にありません。そこで、沼の白鷺君に扮装してもらいました。この朱鷺はフィクション、イメージです。ー~#
河童と朱鷺 連歌風
「お~!。ビックリするではないか!おまえは、誰だ。」
「ハイ、私は朱鷺です。国境の雪山を越えて逃げてきました。ここに隠れておりました。あなたこそ、はじめてみる顔で・・?」
「オレをし知らない~? 河童である。今は、環境保護のNPOに依託され、川をパトロールしているとこだ。それにしても、君の隠れ方は、バレバレだぞ!!」
「流れついたごみのなかで、誰も近ずかない。岸に引っかかったビニール袋に入っておりましたが、重さで足が出てしまったところで~ 丁度いい、助けて・・・!」
「わかった~。」
「ありがとう~。この辺は【テン敵】いなくて、長閑でイイですね~」
鴬や 啼き競いいる 藪二つ ートキー
雉走り入る 菜ばな群落 ーカッパー
この川は、朱鷺には不向きであった。水質汚染で、フナの背が曲がっている。河童に救われた朱鷺のその後の行方は定かではない。漂泊の旅か・・?ー
水激(たぎ)つ早瀬に塵は止まりて 浮かぶうたかた洗剤の糟 ー夢蔡ー
万葉人以来、人は大自然の一部分としての生を語った。しかし、人は何時の頃からか自然の円環から一人抜けをして、自然と共に生きる哲学を喪失してしまった。支払うべきツケは大きい。 ー 了ー
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