諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

葵 立ちのぼる

2020-06-02 16:56:31 | 日記

 

 蒼天(そうてん)に 向かい羽ばたく 花もちて

   葵(あふひ)むれ立ち 梅雨入(ついり)り ま近かし

                                  夢 蔡

 

 

 

  【 タ チ ア オ イ 】 花のついた茎が直立するから。

   小アジアから中国原産の多年草。

  葵は、古くからは、薬草として渡来したようである。

  若葉は食用、実は”利尿”に効果ありとされる。

 

  万葉から平安にかけて、人気植物である。

  「あふひ」は「逢う日」に通じる。

  

  「かくばかり 逢う日のまれに なる人を

         いかがつらしと 思はざるべき」

              (よみ人知らず  古今和歌集 433)

 

   写真は、吾が”窓前”に咲いた【タチアオイ】である。

   ところで、最近、近隣では見かけなくなった。

   

   しばらく前までは、雑草化して、畦道の端とか、

   ブロック塀の間の狭い空き地などで見かけることがあった。

   本日も、村を一回り歩いてみましたが全くありません。

   家人には、

    「ずいぶん暇を持て余してますねーー

     余計な事を 心配しないでーーー     

     庭の雑草でも抜いてくださいーーー 」

 

     「--------<沈黙>---- 」

 

   

           ------<了>------


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