諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

大木になった庭木考 VOL.2

2018-11-04 16:36:39 | 日記・エッセイ・コラム

柿は、東アジアの固有種で、日本にも自生しておりました、とか。

縄文遺跡に、柿の種が土出。弥生時代では、柿は栽培されていたと云う。

固有種は、渋柿であり、突然変異で,甘柿になった模様であリます・・

以来、比較的簡単に手に入る果物で,日本人の好みにピッタリでした・・ 

 里古りて 柿の木持たぬ 家もなし  芭蕉

約300年前のことですが、現在でも大体この通りです。(新興住宅街除く)

我が窓前の柿は、昭和60年代のものですが、見事な大木です。

 葉は落ちて 上枝(ほつえ)に柿の実 露(あら)われど

             渋きを知りて 椋鳥(むく)は来たらず  夢 蔡

数軒先の家の柿は、すでに甘いと見えて、おお声を立て群がっております。

我が庭先の柿も今年は豊作であります。

見た通り "すずなり" であります。しかし・・・ 

9尺(2m70)の三脚を使って、下枝の実を取るのが、やっとです。

 しかも渋い。・・・・・< 

 午後3~4時頃にかけて、数百羽の椋鳥が、4~5本の電柱の間の電線に集合します。

 「三軒先の柿は、だいぶ甘くなりましたで~す。」

 しっかりと、情報交換をしております・・・・

 

 --< 大木になった庭木考1・2 >とか大仰な題をつけましたが、

  福岡 伸一さん流に申せば 「 植物は不死であります。」

  管理できなくなったら、どうするか?です。

  高齢者は、活動能力はなく、若者は、流失して居りません。

  切り倒すしかありません。・・1本につき,数10万円は、軽くかかります。

  かくて・・・

  新興住宅街を除く、旧農村部では、大木が、ほとんど消えました。

 

               ------<了>---

 



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