goo blog サービス終了のお知らせ 

山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

差し入れありがとう!

2020年08月21日 | キノコ料理
 「こんにちは」
玄関から元気な声。
2階から降りていくと、向かいの住人M氏だ。
「今年豊作でよお。採れすぎたんで、協力してけろ。」
そう言って差し出されたのは、ピーマンとシシトウとベイナスだった。
彼は、山菜も採るが、家庭菜園で野菜栽培もやっている。どっちかというと家庭菜園の方が主ですね。

ピーマン・シシトウと

ベイナス
とても立派に育った野菜たちだ。懇ろにお礼を言って、ありがたく頂戴する。
 今まさにトビタケ料理を始めようとして、レシピの確認をしていたところだった。それを知っていたかのようなナイスタイミングである。
 早速使うのはベイナス。

ベイナスは大きいので4つに分けてから

乱切りに。トビタケも食べやすくちぎり

だし汁1カップと酒、醤油、みりんで炒め煮

水気が飛んだら

出来上がり

 それにしても、何というタイミングの良さだろう。まさか、お向かいから、うちの台所見えてんの?
 ベイナスは、さすがにボリュームたっぷりで、いい感じに味が染み込んだ『トビタケナス炒め』が出来上がりました。
 ご近所様とのつながりに、あらためて感謝!
 これからも、よろしくお願いします。

ときがきた(さんぽうた17)

2020年08月20日 | いきもの

  ときがきた  いね みずほ

ひがさしてきた
なんだか 
ちからがわいてきた

のびろ ぼく
のびろ もっとたかく

いままで ためてきた ちからが
あふれだす

そうして
ぼくの ぶんしんが
たびだった

うまく たどりつけよ
ぼくの ぶんしん


かわりに
わたしのなかに
あたらしい いのちが うまれ
しずかに そだちはじめた

そう わたしは
うまれかわったのだ
おかあさんに

じょうぶにそだってね
わたしのこどもたち

いのちはふしぎ



当地では、梅雨が明けて暫くすると稲穂が顔を出し始める。

よくみると穂から更に顔を出しているものたち。

稲の開花だ。

 花を咲かせたイネを見ているうちに、いろんな事を考えてしまった。
 顔を出すのは、おしべだけで、時が来ると花粉を飛ばすらしい。虫が運ぶ「虫媒花」ではなく、「風媒花」だという。しかも、花粉を受け入れるのは午前中の僅かな時間だけとか。
 それなのに、あれだけたわわに実ることを考えると、花粉が周辺の雌しべに確実に受粉してるんでしょうね。これは、花粉の放出と受け入れが、とてもよいタイミングで行われていることの証し。もしかしたら、広い田んぼにコンダクターみたいな人がいて、「せーの!」なんて合図をしてるのかな。真実はどうなのか分からないけれど、自然界の仕組みに敬意を表します。
 そして、もう一つ考えたのが「みずほ君(さん?)」のうたのこと。
 『雌雄同体』。動物の世界では、比較的少数派だと思うんですけど、植物の世界では、こっちの方が多数派ですよね。イネも、他の花たちも、花粉を飛ばすとお母さんになるんですね(『雌雄同株』というらしい)。当たり前なんだけど、不思議な感じがします。
 生き物の世界は、不思議だらけです。
 これから何ヶ月か、栄養をしっかり蓄えて、美味しいお米を実らせることを祈っています。
 みんなを幸せにして下さい。


1本で2度美味しい山菜

2020年08月19日 | 山菜料理
 さあ、採ってきましたよ。今週のおひたし素材です。

いつものようにミズ だけど

 最終形態のミズには、おまけがついています。
 早速、葉っぱと皮を外していきます。

こうなります

 先の方についているチョコレート色をしたツブがミズコブです。色だけを見ると、クリとかドングリに近い印象を持ちますが、全く別物です。
 むしろ、山芋の茎になる「ムカゴ」に近い山菜と言っていいでしょうね。
 今回は、一応、茎の部分と分けて下ごしらえしてみます。

茎と

ミズコブ
 これを茹でます。

茎は熱が通るにつれて色を変え

エメラルド色に姿を変えます

ミズコブも色を変え始めました

こちらも、すっかり色を変えました

 摘まみ食いしてみると、「カリッ ツルッ ウマッ」であります。これをミズのおひたしと並べて食べ比べたり、日替わりで味わったりします(ミズのおひたしは「シャキッ トロッ」ね)。

食卓に上った山菜料理
(左からミズコブの出汁醤油仕立て、赤コゴミの炒め煮、トビタケナス炒め、ミズのおひたし)

 いつもの年だと、このミズコブを適当な長さに切って味付けしておいて戴きます。ですが、今年は、まだまだ暑い日が続きそうなので、一番日持ちの良さそうなおひたし状態(水にさらして密封・冷蔵)で保管し、食べたい分だけ味付けして戴きたいと考えてます。
 また暫く楽しめそうです。
 山の神様、ありがとうございました。

秋の気配漂う渓に夜桜

2020年08月18日 | 山菜採り
 本日は家の行事もなし。仕事は、夜勤だから午前中は使える。天気予報は、ほぼ猛暑日だが朝仕事なら問題ないでしょう。
 決まりです。久しぶりに山に出掛けます。
 前回、作戦休止になっていた寒河江川方面も「規制解除」の連絡が入って出掛けたいのだが、その前に、在庫が尽きた台所の食材補給が優先します。従って、ホームグラウンドのH川流域へ。

魔法の世界の入り口

 例によって、途中に霧のトンネルが出来ている。ひっくり返った車が道を塞いでいたりして、異次元気分が高鳴ってくる(どうかご無事で)。そうして、ある高さを超えると霧が晴れ、高原の世界が広がる。

ススキです

 いつの間にかススキが穂を伸ばし始めていました。渓に降りると、

ワカランタケ

 名前の分からないキノコが勢力を広げていました。手は出しませんが、白い漏斗状のキノコですと「ホテイシメジ」という可能性もあります。ただ、出ている場所がブナ帯ですよね。だとすると「シロハツ」か? ま、一応調べてみようかな。
 さて、本日の収穫ですが、2番目の沢の手前にある沢とも言えないような窪地。
 多分出てると思うんだなあ、ミズの最終形態。

藪沢ですね

 ここに、もぐり込んでいくと出てます出てます。

ミズコブです

 ミズコブは、来年用の種というか実のようなものです。これが、ミズの最終形態です。
 例によって、沢にせり出して、落ちても根付かない茎を中心に戴きました。
 今回、歩いているあいだ中、流れてきた音楽は、「夜桜お七」。ド演歌です。何でこうなるのか、自分でもよく分からないんですけど、この歌に追い立てられるようにして、早々に渓をあとにしました。

いい森です


アザミが花を咲かせようとしています

 ススキ、ミズコブ・・・。
 下界はまだまだ真夏だけれど、少しだけ秋の気配を感じることが出来た山業になりました。しかし、
「夜桜お七」には参りました。
・・・魔法の世界では、何でもありなのかも。

ぼくのふぁんって(さんぽうた3)

2020年08月17日 | いきもの

 ぼくのファンって?   そら つゆお

どうせ ぼくなんか
みんな きらいなんだろ

ぼくの うわさをきいただけで
「ああ まただって」
「なんでくるのかね」

ぼくの すがたをみると
「ああ きがめいる」
「はやく どこかにいって」

いいよ
どうせ ぼくは
きらわれものさ

きらわれたって かまわない
ぼくの やくめは
あめをふらせることさ

そしたら
なつのねえちゃんが いった

 あんたは にんきものだよ
 わたしなんかよりも ずっとずっと にんきものだよ
 あんたの ファン おしえてやろうか?
 いや じぶんでさがしてごらん
 すぐ みつかるはずだよ
 あっちにも こっちにもいるよ


へええ
そうかな
ぼくを すきなひとなんているのかな
でも そんなこと
ねえちゃんからいわれると
うれしくなる

ようし さがしてみよう
ぼくの ファン
 

庭に咲いてた紫陽花です


金魚の池


どんより空だけど・・・


心なしか 嬉しそう


雑草も大喜び


もちろん 君も



 人としては、気が滅入る梅雨時。しかし、動植物でこの雨を待っている種は数知れないだろうな。
 こんなことを考えたのは、この冬の雪不足が印象に残ったから。多すぎれば困るけど、少なければ少ないで困る。
 自然界のバランスが、程よく保たれることを願います。
 どうするか迷ったんだけど、UPすることにしました。「梅雨」そのものが災いではない。気候変動に伴う相次ぐ異常気象を憂う。豪雨の被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げつつ。
 気を悪くされたらすみませんでした。

 ・・・ここまで書いておいて、結局UPせずにいた「さんぽうたⅢ」です。「なつの姉ちゃん」のうたをUPしたので、「つゆおくん」のうたも読んで貰おうと思ってUPしました。
 繰り返しになりますが、程よい季節感を楽しめる世界でありますように。