山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山葵根から駒

2021年04月13日 | 日記とレシピ
 収穫してきた山菜は、ほぼ順調に調理して保存したり配ったりできている。おかげさまで、毎日の食卓が春の味と香りに満たされているし、周囲からも喜ばれているのだ。
 しかし、ここに登場している『ほぼ』という言葉には、完璧ではないという意味も含まれています。
 そのうちの一つが『味』。料理の度に上手くいったりいかなかったりする。これは、素人の作り手にとって、永遠につきまとう課題なので仕方がないですね。
 もう一つが『量』。多すぎたり少なすぎたり、余らせたり足りなかったりすること。これも、自然相手、しかも『欲タガリ』の収穫では、よくある問題です。それでも、今シーズンは、結構、程よい量を持ち帰っているので、それほど大きな破綻は生じていない。なかなかよい流れできてると思うんですよ。
 ただね、現時点で収穫に対する消費が追いつかない山菜が一つ。その名は、根山葵(ワサビ)なのであります。理由はいろいろあるんだけど、言い訳しても仕方がない。とにかく、折角の美味しい山菜。美味しく戴きましょう。で、スタートは、

  ≪根ワサビを活かした料理≫

 最終的には下のようになりました。


     本日の献立
 ワサビを活かそうと考えると、こうなってしまうんです。まあ旨いからいいんだけど、さすがに四六時中やってるわけにはいきまへんがな。・・・そんなわけで消費が遅れてしまうんだよなあ。
 で、今回の料理の顛末と、派生したレシピを記録しておきます。


     ワサビを楽しむために買ってきた食材(ホントは釣りたかった)
 刺身にします。


     イカを縦長に千切り


     イカ素麺


     他は普通にお刺身
 そして、必ず余るのが


     エンペラとゲソ
 いつもだとイカサラダにするんだけど、たまには違う料理にしてみましょう。

     ≪イカのマリネ≫

 ・上の写真は、サッと茹でたところ
 ※これを食べやすい大きさに切り分けます


 ・タマネギ1/4個を薄い銀杏切りにして、暫く水にさらします


 ・冷蔵庫に残ってたニンジン(1/4本ぐらい)を千切りにして、軽く湯がきました
 ※こちらも水にさらします


 ・野菜類の水をしっかりと切ってイカに合流
 ・オリーブオイルと酢と砂糖各大さじ1、塩ひとつまみほどを加えてよく混ぜます
 ・冷蔵庫でしばらく馴染ませていただきました


     これは、なかなか旨い!
 余ったイカゲソを、ネットで見つけたレシピで調理(一応マタギ流にアレンジ)してみたんだけど、イカサラダと比べると極めて簡単。しかも美味しいんだから、すごく儲かった気分ですがな。
 こういうのを「瓢箪から駒」って言うの?ワサビを活かす予定で買った食材が、別の意味で食卓を明るくしてくれました。我が家の台所と食卓にとって、『量』の面でも『味』の面でも貢献してくれる料理になりました。

 なにはともあれ、ありがたやありがたや。やっぱり、面倒がらずにチャレンジしてみることが大事ですね。

 それでは、感謝を込めて、いただきます!