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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

忘れないで!山のフカヒレ

2021年04月11日 | キノコ料理
 何日か前に、ブロ友さんの日記を読んでいると「フカヒレチャーハン」なるメニューが紹介されていた。名前と写真しか見ていないんだけど、チャーハンの周りにとろみのついたフカヒレスープが贅沢にかけられている感じ。一目見て、「これは旨そう!」と思った。そして、「作ってみたい、食べてみたい!」という思いもわき上がってきた。
 でも、我が家には、フカヒレはないよなあ。

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪山のフカヒレチャーハン≫

 ここで閃いたのだ。フカヒレはない。だけど、『山のフカヒレ』ならあるじゃないの。こんな異名を持つキノコ、ムキタケが、まだ結構保存してあるから、これを使えばできるはずだ。
 早速、作り方を考え始めた。そこに妻がやって来て、
「何作ろうとしてるの?」
と聞いてきた。
「餡かけチャーハンなんだけど、ムキタケ使って、八宝菜みたいにならないかなあ。」
みたいなことを答えると、
「それなら、青梗菜使って欲しいわ。たっぷりあるの。」
と言ってきた。
 いいじゃないの。八宝菜に青梗菜。定番ですよ。冷蔵庫で食材調査を始めると、レンコンにニンジン、そして、肉類はある。玉ねぎも問題なし。八宝菜には及ばないけど、五宝菜ぐらいにはなりそうだ。・・・この辺から発想がずれ始めていることに本人は気付いていない。
 この日の朝、運動不足解消のために山登りに出掛けた。帰宅すると、家は、もぬけの殻。そう言えば買い物に出かけるって言ってたね。では、帰宅した家族が驚くような料理を作っておきましょう。

 餡の部
 ※主に「栄養士のレシピ」さんのレシピを参考にしています
 ・ソーセージ100g強を粗い千切りに、玉ねぎ1/2個を半分の長さのくし切りにして油をひいたフライパンで炒めます
 ・ニンジン1/2本を薄い短冊に切って合流。
 ・続いてレンコン1節を銀杏切りにしてこれまた合流
 ・最後に青梗菜1株を粗い削ぎ切りにして加えて、サッサッサと炒めます


   これを炒めて


   油が回ったら
 ・水3カップと醤油大さじ2、酒砂糖ゴマ油各大さじ1と中華だしみりんオイスターソース各小さじ1強を加えて煮ます


   いい匂い
 ※このまま火を止めてチャーハンの完成まで待ちます。

 チャーハンの部
 ※「ヒロニアス」さんのレシピを参考にしています
 ・ご飯3人分にマヨネーズ大さじ1と卵2個と醤油小さじ1 + 中華だし小さじ1ぐらいをかけて混ぜておきます
 ※温かめの方がよく馴染むみたい
 ・中~弱火でのんびり炒めていきます
 ※時々「返す」けど、料理屋さんみたいにド派手にやらなくても大丈夫


  これが始めの方


  これが最後の方
 ※徐々に卵が固まっていくんだけど、マヨネーズのおかげでパラパラになりました

 ここに家族が帰ってきました。妻が、
「わあ、いい香り!」
と台所にやって来ました。ドヤ顔の私に、
「美味しそう!でも、『フカヒレなんとか』じゃなかったの?」

えっ!? ゲゲゲ!すっかり忘れていた。始まりはそっちだったのだ!慌てて作業を追加。


 ・冷凍庫に保存してあった『山のフカヒレ』をぬるま湯で解凍し、フカヒレのように細く裂く
 ・これを餡に入れて一煮立ち。
 ※『山のフカヒレ』は、冷凍の時点ですぐ食べられるように下処理が済んでいたので助かった。
 ・もう一度火を止めてから、水溶き片栗粉(大さじ2:2)を加えて混ぜながら再沸騰させる


  ふうう、出来上がりました。
 今回の料理のコンセプトを知らない娘が、
「フカヒレ料理みたい。」
と言ってくれたので胸を撫でおろす。
 自分で食べてみても、かなりの傑作だと思うんだけど、一口食べる度にムキタケから、「私たちを忘れないでよね!」と叱られているような気分。
 まことに申し訳ございませんでした。

 でも、最終的に美味しく出来て救われました。

 ・・・冷凍庫の保存食も徐々に入れ替わっていく。