山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

さいごのまい(さんぽうた72)

2021年04月21日 | いきもの

  さいごのまい   さくらざか はるな

ときめきは
たちまちに
とおりすぎ

まといたりし
ころもべの

はらはらと
さりゆくか

あはれなり

わがみのみ
のこりける

 かぜよ
 おねがいします

 さいごに このこたちを
 おどらせてあげて

 だれもが
 こころうばわれる
 さいごのまいを

 そのおれいに
 あなたのすがたを
 みなもに のこしましょう

よう ほどに
まいおどりて

ねむるがごとくに
うかびをり

はないかだ



 先日の嵐の後、公園に散歩に出掛けてみた。
 案の定、

花びらを落としていた桜      


枝にも残ってるけど・・・      


 冷静に見れば、十分に美しいんだけれど、なぜか「終わってしまった」という気分に陥ってしまう。歩を進めると、

圧倒的に広がる花の水面(みなも)      



溜息が出る      


 この時、聞こえてきたのが、「はるな」さんの詩でした。これは、花の最後を飾る「舞い」の跡だったんだね。風に力を貸してもらい、さぞや華々しい踊りだったんだろうな。
 そこには、私たちの目には見えない風の姿がくっきりと残されていました。



 花筏。その姿にもいろいろある。そのそれぞれにドラマがあるんだね。