山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

みんなで作ろう

2019年10月13日 | 日記とレシピ
 本日も勤務日だが、昨日とは打って変わっての好天気。勤務も、平常通りに済ませることが出来たのでひと安心だ。台風の被害も、我が家と親族一同にはなかったようなのでこちらもひと安心。
 されど、報道に上がってくる情報を見ていると、私たちは、たまたま今回被害がなかっただけだ。この気候変動の嵐にさらされている地球上で、いつ、誰が、辛い思い、悲しい思いを味わうことになるのかは分からないという予感がしてくる。「このまま、手をこまねいていてはいけない」という思いが日に日に強くなってくる。
 じゃあ、何が出来るのかと問われると、「環境に優しい暮らしを心掛ける」とか、「出来るときに募金をする」ぐらいしか思いつかないし、それしか実行できていない自分がいる。
 何はともあれ、被害が大きくなりませんようにと祈るばかりだ。
 さて、帰宅後、最近、妻達に任せきっていたメインディッシュを、本日は私が担当することになった。理由は、コロッケを上手に揚げる自信がないとのことである。
 私だって、自信ありませんよ。コロッケの場合、多分、3回に1回は失敗して悔しい思いをしているんです。でもね、娘がね、「どうやって作るのか教えてもらいたい。」みたいなことを言ってくると、父ちゃんとしては、応えないわけにはいかないじゃないですか。
 ここは、父親の威厳を見せるときだ。本気で作ってみることにする。

使う素材はこれです


  ≪コロッケ(爆発しないバージョン)≫

 下ごしらえ・材料の部
 ・ジャガイモの皮をピーラーで剥いてから、厚さ3センチぐらいに切って、茹でる(約500g)
 ・水から茹で始めて、沸騰してから12~15分ぐらいしたらザルにとって水を切る
 ・熱いうちに潰してあら熱をとる

 
潰してあら熱を取っているジャガイモ

 ・タマネギ(1/2個)をみじん切りにして水にさらす(辛み抜き)
 ・豚挽肉(150g)を解凍

 調味料の部
 ・醤油:大さじ2
 ・砂糖:大さじ3
 ・塩コショウ:適量
 ・牛乳:適量
 (バッタ液用)
 ・卵:2個
 ・小麦粉:適量
 ・牛乳:適量
 ※よく混ぜる 適度にぬめりがあって、タネにも衣にも馴染む状態をめざす

 ・パン粉:たっぷり

 調理の部
 ・挽肉とタマネギとを炒める
 ・肉に焼き色がつき、タマネギがしんなりしたら、砂糖と醤油を和えて炒めていく

タマネギと挽肉炒め

 ・潰したジャガイモに和える
 ・塩とコショウで味を調える
 ・牛乳を加えて固さを調整する(崩れず、とろけず…耳たぶぐらいか)

 ・大きさを決めて塊を作り、バッタ液にくぐす
 ・好みの形に成形しながら、パン粉を隙間なく塗していく
 ・180℃程度の油で揚げていき、両面が色づいたら完成(2~3分)



 注意点
 ・衣をしっかり纏わせること(隙間から爆発しないように)
 ・温度差が大きいほど危ない:膨張率アップ(タネは常温が良いです)
 ※可能ならば、油温も低めからスタート
 ・油は浅め(半身浴なら、大気圧で爆発を抑制できる)

 実のところ、どれが大切で、どれが必要ないのか分からない。でも、全部気をつけて作ってみたら、完璧にできてしまった。

味はもちろん見た目も大事

 何よりも、分かる?この形のバリエーション。私と妻と娘とで、コロッケの造形遊びを楽しんでしまいました。で、出来上がりはと言うと

今宵の食卓(『プリンセス』もいるの分かる?)

 美味しかったあ!
 食べてもらって喜ばれるのも嬉しいけど、みんなで作って喜びを分かち合うのって、もっともっと嬉しいですね。 
 

台風の夜は

2019年10月13日 | キノコ料理
 本日は日勤だったのだが、勤め終えて帰りの車中でラジオを聞いていると、関東・東海地方辺りが大変なことになっているらしい。私の兄弟達も、東京と神奈川に住んでいるから心配。後で電話をかけてみよう。
 帰宅して、気象庁の災害情報地図を開いてみると、ビックリ。北海道から沖縄までの全ての都道府県が注意報や警報などの色に染められている。しかも、危険度の高い紫と赤がほとんどじゃないか。被害が小さくて済むことを祈るばかりだ。
 山形が強風域、暴風域に入るまでは、まだ暫く時間がありそう。その時どういうことになるかは分からないけど、今できることをやっておきましょう。
 出来ることと言ったら、まずは、昨日採ってきたキノコの料理でしょうね。
 むし出ししていたハナイグチを改めて見ると、やっぱり可愛いねえ。さすが、キノコ界のプリンセス。で、どう調理するかだ。プリンセスには失礼だけど、このお方、ナメコの親分みたいなキノコなのだ。一本で100gなんてのもある。だから、10個もないけど、ボリュームは十分。

『プリンセス』は『親分』に名前を変えました
 ナメコの親分なんだから、ナメタケでいってみますか。売ってるナメタケは、栽培エノキで作るけど。我が家では、ナメコでも作る。ナメコの親分を同じ料理にしてもナメタケでしょう、という理屈である。
 但し、ボリューム満点なだけに、調理法に少々の工夫が必要になる。

  ≪ハナイグチのナメタケ≫

 下ごしらえの部
 ・塩水に浸けて「虫出し」をする
 ・汚れを丁寧に採る(カラマツの落ち葉は細いのでしっかり洗い落とす)

 調味料の部
 ・酒1,みりん1,醤油1(今回は、各大さじ2杯)
 ・顆粒だし適量
 ※これって、佃煮と同じです。でも、次からがちょっと違うんです。

 調理の部
 ・5分間ぐらいじっくり茹でる(親分は火の通りが悪い)
 ・一度ザルにとって水にさらす
 ・冷めたら1本1本を4つに裂く(写真参照)

『親分』が調理しやすい大きさになりました

 ・鍋やフライパンにキノコと調味料を入れて煮詰めていく(強火⇒弱火)

調味料をしっかり染み込ませます

 ・水分が飛んで、鍋の底にキノコがへばりつく感じになってきたらできあがり

 
親分のナメタケできあがり


 正直なところ、ナメタケと佃煮の名前の違いは素材の違いであって、根本的な調理法に違いはないと思っている。どっちにしても、美味しいし日持ちがするから作るけどね。

 さて、雨脚が段々強くなってきましたよ。不気味な風の音も、どこからともなく響いてきます。くれぐれも大きな被害が出ませんように。