山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

お陰様Ⅱ(サンマが来ちゃった)

2019年10月04日 | 日記とレシピ
 本日は日勤。昨日の天空の城巡りと地上の星探検の疲れは多少残っている。しかし、昨日の夜勤も含めて、昼食後にちょっと睡魔に襲われたぐらいで、滞りなく業務を完遂できたのだから安堵。これに対して「自分で自分を褒めてあげたい」などと言ってはいけません。自分が蒔いた不安の種を、とりあえず人に迷惑をかけずに刈り取ることが出来ただけの事なのだから。
 でも、このぐらいの負荷ならば、仕事も遊びも十分両立できることが分かったのは収穫です。
 そして、仕事を終えた帰り道。頭の中は、昨日採ってきたマイタケをどう料理するかでいっぱいだ。マイタケの吸い物とご飯は確定。「cookpad」で人気のあった『ニンジンとのきんぴら』かな?とすると、ニンジンはピーラーでおろした方が楽チンか?なんてことを考えながら帰宅すると、妻が出迎えて、
「サンマが来ちゃった。」
と言う。普通の人が聞いたら、「超不漁で、みんなが欲しくても手に入れられないでいるサンマを、『来ちゃった』は、失礼でしょう!」とおっしゃるかもしれない。しかし、我が家では、『来ちゃった』なのである。

良いサンマが届いてしまいました

 石巻市に住んでいる叔母夫婦が、毎年、この時期になると送ってくれていたのがこの魚。でも、ニュースなどで聞くと、今年は凄い不漁らしい。「今年は無理じゃないかな。震災後にもそういう年があったし。」というような感覚でいたのだ。
 ところが、届けてくれたのだ。これは、ご苦労かけてしまったことへの恐縮の『来ちゃった』である。ありがとうございます。
 そして、もう一つが、昨夜までに下ごしらえを済ませてきたマイタケ料理を前にして、言葉は悪いけど卓袱台返しのサプライズに対しての『来ちゃった』なのだ。
 話を聞いた私は、マイタケ料理の撤退を申し出る。妻は、「いいの?」と言うが、これしかない。だって、マイタケの旨さは、ラップでも冷凍でも十分保てるけど、サンマの鮮度は、一瞬の勝負ですよ。
 着替えると、サンマのお造りに取りかかる。保冷箱にはサンマは20匹と書いてある。ありがたやありがたや。普段の買い物では絶対に買って来られない数です。箱の封をはがして中を見ると、まさに 秋 刀 魚 である。美しい。

 ≪サンマの刺身≫

目利きの部
 ・まず見るのは目:濁りのない澄んだ瞳がポイントよ
 ・次にお腹:ちょっと失礼なんですけど押してみます。プヨプヨはアウト。
 ・頭を持って立ててみます:真っ直ぐ立ったら文句なし(これを店でやったら叱られるかも)
 ※お店では上の2つぐらいで十分です

用具の部
 ・切れ味の良い包丁:ぶら下げた広告用紙がスイッと切れるぐらいなら合格
  (包丁の峰は固くなくても大丈夫)
 ・まな板:すべすべの平ら(皮を剥がすときに差が出ます)

手順
 ・まず腹を割いて内臓を点検(生きが良ければ、しっかりしている)

 ・頭を落として内臓を取る(その後、)血合いを洗い落とす
 ・三枚におろす

 ・腹骨を削いで皮も剥く(内引き外引きってあるらしいんだけど私はどっちもやる)
 (ここが勝負所かな?身が柔らかいから、雑にやるとグチャグチャに)

 ・切り分ける(食べやすい大きさに)
 (このやり方だと血合い骨が残るんですけど、問題なく家族は喜んで食べてます。)
 
手前が失敗・奥が成功かな?皮むきの差です

チビッと味見をしてみましたけど極めて脂がのって美味。
次は、食事の直前に塩焼きです。

 お陰様で、今年もこの味を堪能することが出来そうです。すごく幸せ。
 …もしかして、こんなに不漁と言われている中、わざわざ送って下さったのは、前回採ったマイタケを送ったことへのお返しなのかな?だとすると、ますます恐縮です。
(後ほど電話で聞いてみると、たまたまだって。それでも、お互いに、贈られてきたものと、その背後にある想いを分かち合えたので嬉しかった。)
 ありがとうございます。叔父様叔母様。