山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

貴重なキノコなんだけど

2019年10月25日 | キノコ料理
 ナメコやコガネタケは、当たるとすごい収穫になるから、私にとっては「スター選手」と言ってよいでしょう。それに対してブナシメジは、大当たりはないけれど、食べては極めて旨いキノコだから、「いぶし銀のベテラン選手」というイメージ。

雨に濡れるブナシメジ君(寂しげ)

 そんなキノコだから、ちょっとずつ集めていって、1食分になればおめでとうという感じ。
 それなのに何ですか、お店で売っている『ぶなぴー』なる食材は。1パック128円?姿形も美しいじゃないの。これを見て腹立たしい思いをしているキノコマンは私だけではないと思うんですけど。
 ま、天然ブナシメジの風味のよさは、『ぶなぴー』とは次元が違うんだから、それを知っている私たちの方が幸せと、思うことにしましょう。
 さて、今回採ってきたブナシメジも十数本。お吸い物で風味と歯切れを楽しみましょうと考えていた。しかし、娘が「それは私がつくる。」と主張する。はい、わかりました。お任せしましょう。考えてみれば、これは、すごく恵まれたありがたい主張なのです。

娘の作品(任せてよかった)

 さて、じゃあ私はどうしましょう。急遽、新聞広告を調べていくと、近所のスーパーで「鮮魚まつり」をやっていることが分かった。天然マダイ、天然ヒラメが○○○円だって。よし、これだ!早速買い出しに出掛けたが、時既に遅し。冷蔵棚は、ほぼ空っぽ。サワラの西京漬けみたいなのがちょっと残っているだけだった。
 こういう時は、開店と同時ぐらいの気持ちで向かわなければならないのね。敗北感に打ちひしがれつつも、1つ賢くなったじゃないのと自分を慰めている私。ころっと気持ちを入れ替えて、別に美味しそうな食材がないか探し歩く。サーモンのサクが旨そう。ホタテの貝柱もスライスして食べたいですね。ああ、そう言えば、冷蔵庫に熟したアボカドがあったんだっけ。本日のメインディッシュは、この子達の刺身で決定ね。よしよし。
 あ、そう言えばレシピがありませんでした。
  ≪アボカドの刺身≫
 目利きの部
 ・アボカドの付け根の部分を軽く押してみる
  ※ある程度の柔らかさが必要(固いのはアウト。その日が来るまで待ちます)
  ※柔らかすぎると身が傷んできている心配があります
 調理の部
 ・包丁の刃を身の付け根に入れます
 ・中心の種に当たるので、種に触れている感触を確かめながら、
  付け根から頂点に向かって刃を1周させます
 ・切れ目を挟んで身を前後に捻ると、パカッと割れます
 ・片方に残った種に、包丁の根元のところのええと
  ”あご”を立てて、また捻ります(写真参照)

第一段階終了

 ※ここまで来ればゴールは見えた
 ・アボカドの固そうな皮は軽々と身から離れます(熟していれば)
 ・あとは、お好みの厚さに切り分けて盛りつければ出来上がりです

こんな感じになりました

 ※今回のアボカドは、結構、長期間冷蔵庫に入っていたんだけど、美味しかったです。
  熟した物でも、冷蔵庫で保管すれば、かなり日持ちすることが分かりました。

本日も山海の珍味となりました

 妻がおひたしにナメタケを和えてくれたので、満足のいく和のディナーになりました。めでたしめでたし。
 …「お吸い物」も「キノコ和え」も私の料理じゃないのでレシピはなしです。ご了承ください。