山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

開かずの瓶詰め(絶対者の復活)

2019年10月16日 | キノコ料理

秋晴れの歩道


公園では『菊祭り』なんかが予定されているのかな

 休憩時間の散歩。ちょうど1週間ぶりだ。すごく良い天気に恵まれて、歩くだけでも幸せな感じ。これこそ休憩。午後の仕事にも力が入るってもんだぜ。
 さて、これだけ良い天気の朝は、放射冷却で気温が下がりましたね。山形市で4、5℃(だっけか?)、気象庁のデータを見ると、飛島以外の全ての観測地点で、今期最低記録だそうだ。しかも、山沿いは、1℃とか2℃とかの、霜が降りるレベルまで下がっている。こうなると、晩秋キノコの季節が始まりますよ。
 明日の勤務は夜勤。天気予報は、降水確率0%。ナメコ木の下見、決定です。
 ところで、ちょっと気になっていることが…。

台所に置きっ放しの瓶詰め

 台所に、だいぶ前につくったナメコの瓶詰めが残っているんですよ。覚えているのは、『ナメタケ』の状態で保存してあることぐらい。何時つくったのかも分からない。それが、何時しか『開かずの瓶詰め』として、流しの前に君臨するようになってしまったんですよ。多分、採れなかったときのための保険みたいなつもりで残してあったんだと思う。

記録から逆算すると、このナメコです

 でも、もう良いんじゃないかな。保険よ、さらばだ。そして、今年、新たなナメコ木を見つけるのだ。
「キノコ王に、俺はなる!」
…こうして、何年もの間、大気に触れることなく眠り続けていた宝物が目覚めるときがやってきた。人力では開けることが出来なくなっている真空の蓋に、錐を当ててハンマーで叩き穴を開ける。シュッと音がして、へこんでいた蓋が平常に戻る。何年ぶりかで地球の空気を吸ったそれは、眠りに就いたときそのままの姿と香りを保って起き出してきた。まるで、永遠の命を持つ絶対者のように。

 蓋を開けて、小鍋に移し入れてから、ちょっと味見。旨いじゃないの!妻とも確認。うん。…もう少しだけ味を濃くして戴きましょう。意見が一致
 例によって、1対1対1の調味料と言いたい所だけれど、これって既に完成品だから、醤油とみりんは1だけど、酒は2で全体を緩めましょう。

良い香りがしてきました


 遂に、絶対者は復活を遂げ、我が家の食卓に戻ってきてしまった。家に残っている保存用のナメコは、もう、ない。ここからは、0からのスタートになるのだ。
 マタギよ、ここからが勝負。良いナメコシーズンをめざして精進するのだ!
    To be continued!