hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

茶の木神社〜久しぶりに日本橋七福神を巡る③

2024-01-11 05:00:00 | 日記
『日本橋七福神を巡る』③、3社目は茶の木神社である。この企画、10月に椙森神社、寳田恵比寿神社を回って2ヶ月のブランク、これには理由がある。



3社目と考えていた茶の木神社は2種類の御朱印があるが、片方は七福神めぐりの布袋尊。これは他の七福神の神社で頂ける。しかし、茶の木神社のものは1月1日〜7日のみ、リアルの対面で頂くことができるからである。


普段は無人の神社であり、東京メトロ半蔵門線水天宮前駅より徒歩3分ほど。大規模な高層マンションの一角にある。参道は殆どなく、入るとすぐに社殿。神主などのいない無人の神社である。お正月のみ、お隣のマンションの一室で御朱印を受け付けるのである。



この土地は江戸時代、下総佐倉藩主堀田家の中屋敷があった場所であり、その守護神として作られたもの、周りに茶の木が植えられ、茶の木の緑が美しかったこともあり、『お茶の木様』と呼ばれていた。



また、この屋敷を含め周辺の町内からも火災が起きなかったことから、いつの頃よりか火伏せの神と崇められ、堀田家も年一度の初午祭の日のみ、開門して一般の者の参拝を認めていた。


関東大震災以降はこの地を決め、地元自治会が社殿を築造したが、地下鉄日比谷線の開業に伴い、一度本社を解体し、御神体を東伏見大社(東京都西東京市)に一旦移した。地下鉄完成後に再び関係者の尽力により、再興。さらに1981年に布袋尊ご遷座を賜り、日本橋七福神に加わったもの。

今もこじんまりした社殿の周りには茶の木が植えられて、町会の人が交代できれいに掃除されている。朝の通勤時には前を通ると必ず手を合わせて拝む人もおり、地元からは大変大切にされていることがよくわかる。

多賀山〜日本橋ランチグルメ

2024-01-10 05:00:00 | グルメ
このブログを書きはじめてから、事務所近くのランチをやっているお店にはかなりの数お邪魔してきた。しかし、よく探すとまだ、行った事のない店がたくさんある。

本日行く『多賀山』さんも『ばってん亭』(チャンポン)、『祐々』(カレー)、『ニホンバシ ハルヲ』(カレー)の並びでしょっちゅう前は通っていたが、お店に入るのは初めてである。

メニューは店の外にもあるが、通常よりのランチメニューと日替わりがある。日替わりは『カキフライ』『アジフライと焼き魚』『ころっけとアジフライ』『鯖一夜干し』で1100円〜1500円とある。

店に入ると2人以上は2階に案内され、狭い上り口で靴を脱いで登る。思ったより中は広く、我々も4人席に2人で座る。
人気があり、1130というのに先客が2組、我々が入るともう1つしか空き席はない。周りの注文を聞いていると『幕の内弁当』(1200円)が人気のようである。

7、8分待たされてランチが到着する。想像していたより立派でメインはアジフライ、大きく丸いコロッケ、ポテサラ、キャベツとトマト。ほかに小鉢がなます、刺身、漬物、味噌汁、ご飯である。

まずは味噌汁を一口、油揚げと大根が具として入っているが、出汁が効いてうまい。
コロッケを割って、そのままいただくが、かつあつ、芋がホクホクしている。



添えてある大根と人参のなますはさっぱり、箸休めにちょうど良い。
刺身は小皿に鯛、鯵、中トロが一切れずつ。しかし、レベルが高く、中トロは口の中で蕩ける。



いよいよ、アジフライ。カラッと揚がっていて身も厚く、醤油とソースで半分ずついただくが、個人的には醤油の方がいい。ワサビがあればさらにいいだろう。



とにかくおかずも多く、さらに味噌汁とご飯が美味い。量もやや多めと最初感じたがあっという間に完食してしまった。

次回は幕の内弁当を狙って訪問することにしたい。ご馳走さまでした。

多賀山
中央区日本橋本町1ー6ー11
0332795954


玉川上水散歩・羽村〜拝島③

2024-01-09 05:00:00 | 日記
玉川上水散策③、宮本橋、宿橋あたりは玉川上水に沿って奥多摩街道が通っている。

新橋に到着。交差する永田橋通りはその名の通りで右に曲がると多摩川にかかる永田橋に通じる。逆に左に行くと青梅線福生駅に出る。



この都道95号線(永田橋通り)は1961年に永田橋とともに真っ直ぐに改修されたもので、さらに平成18年に掛け替えられた文字通り新しい橋である。


遊歩道はそのまままっすぐに行くが、玉川上水からはやや離れ、しかも歩道も狭くかなり歩きにくい。突き当たりの信号を右に行くと再び玉川上水、ここに架かる橋が清岸寺橋である。また、清岸寺は橋を渡って右側、遊歩道は左に曲がる。



すぐを再び左に曲がり、玉川上水沿いに歩くが、左側に大きめな公園が現れた。これが中福生公園で池もあり、噴水が勢いよく、水を噴き上げていた。



再び奥多摩街道と合流、歩道橋の下を通り反対側に渡る。ここに架かる橋が親柱が立派な熊野橋、1981年に掛け替えられたもの。当初の橋は玉川上水ができた際に住民により作られたもので名前は村人が信奉する熊野大権現に因んだものである。



玉川上水を左に見ながら歩くが、この辺りは交通量は多い上に歩道が狭く、気を付けながら歩く。左側に殺風景な橋が現れるがこれが萱戸橋。1974年に市立第七小学校の開校に合わせて作られた橋である。



左手に御嶽神社と書かれた大きな石碑、その奥に小さな祠がある。五日市街道との交差点が牛浜である。左に50mほど行ったところに牛浜橋がある。



親柱が立派で夜はライトが灯るようになっている。歴史は古く、当初は木橋だったが、交通量増加のため明治初期に政府が熊本より石工を呼び眼鏡橋を建設、当時は話題となった。



今の橋は1992年に親柱や欄干に石と鋳物を用いて歴史的な佇まいを残したものとなっている。

上流

下流

橋の上から玉川上水を見ると上流には草が生い茂り、水が殆どが見えないが、下流は綺麗な水がサラサラと流れていてこのコントラストには驚かされた。(以下、次回)


駅弁大会で買った駅弁を頂く

2024-01-08 05:00:00 | グルメ
第59回駅弁大会に行って買ってきた駅弁は夕ご飯に頂くことにした。二人暮らしのため、もうここ数年、購入する駅弁は最大3個と決めている。



まずはお久しぶりの『いかめし』(函館本線森駅)から。2杯の小ぶりなイカにうるち米ともち米を詰めて醤油ベースのタレに漬け込み、煮あげたもの。邪道と言われるかもしれないが、イカ丸かじりともいかないので3〜4切れに胴を包丁で切る。もしそうでないと弾力のあるイカを噛み切るのに顎が疲れてしまう。

ちゃんとイカの軟骨も外してあるためそのまま食べられる。特に温めることなしに甘辛く煮た小イカと米がちょうどよく合体し、美味い。この煮汁のバランスがいいのだろう。久しぶりに名物駅弁の味を思い出した。販売元のいかめし阿部商店が昭和16年から販売し続けているロングラン商品は渡島地区の郷土料理を全国区にしたことは間違いない。



次に金の『かにめし』(北陸本線福井駅)。通常の赤い容器に入ったかにめしに比べて蟹の身を60%増量(これは京王百貨店60周年に掛けている)、もちろん値段も33%増量されてはいるが。



購入時におばさんが『電子レンジに20秒掛けるとさらに旨くなる』と言われ、これを忠実に実行。炊き込みご飯だから温めると旨くなるのは当たり前だが、これだけたっぷりと蟹の身が乗った蟹メシは初めて。

付いている刻み海苔を振りかけて頂くが、私は海苔を乗せる派、連れ合いは乗せない派と評価が別れた。いずれにしろ蟹の身を堪能できる駅弁である。



最後は『牛肉どまん中』(奥羽本線米沢駅)、この駅弁は何回も食べているが決してはずれない。たっぷりの牛肉で作られたそぼろ、そして切り落とし肉、この甘辛さが堪らない。駅弁には家で食べる場合は500wの電子レンジで1分温めるとよりうまいとあるが、これも忠実に実行。

おかずににんじんと小芋の煮物、かまぼこ、だし巻き、漬物がついているが、取り外しができるのでレンジを掛ける前に分けておく。箸休めにこれらのほっこりするおかずもいただき、ご飯も具のお肉もたっぷりのお弁当を端から頂く。



これが絶品、値段も1350円と今の駅弁価格にしては安い方。ただ、この駅弁があると他の肉系の駅弁を見てもコスパも含め買う気がしなくなるのが困るが。

2人でこの3つの駅弁を完食、昨年の駅弁大会の販売数2位と3位、さらに今年の目玉の3品を選択して面白みはなかった。何れも、旨く、満足した。ただ、久しぶりにこれだけの大量の米を頂く。毎年のことたが、来年こそもう少し違う駅弁にチャレンジをしてみたい。

第59回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会に行く

2024-01-07 05:00:00 | グルメ
新年恒例の第59回駅弁大会(正式名称・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会)が新宿・京王百貨店7階で始まった。今年は1月6日から22日まで会期らしいが、驚いたのは京王百貨店が開店60周年ということは開店2年目からずっーとやっているロングラン企画なのである。


確かに私が初めて駅弁大会に親と行ったのは小学校高学年の頃だから計算は合う。実はこのブログでも2014年の第49回からレポートしており、11回連続ということになる。ただ、今年は開店直後の訪問が難しくなったため、会場に到着したのはPM1時半頃であった。会場はそれなりに混雑はしていたが、実演をしているブースの前に行列があるのは数えるほどである。



まずは奥の輸送駅弁コーナーから覗くが、入場制限は全くない。好きなタイミングで入り、駅弁を物色できる。



また、感覚的なものだが、並んでいる駅弁の種類が減ったように感じた。


次に実演販売をしている店を冷やかすが、店員が手持ち無沙汰のところすらある。どの駅弁にするか悩んだが、チラシの一番目立つ位置に乗っていた『越前かにめし三昧』(1980円、北陸本線福井駅)が気になる。

通常の同じ弁当は赤い容器に入って1480円だが、贅沢盛りと称して蟹の身(ズワイガニ、ベニズワイ)が60%増量した金色の容器は今回だけの企画らしい。

この弁当は蟹の身を炊き込んだお弁当でカニの身が多い、もう2度とたべられない特別企画というおばさんの話に乗って購入した。



人気の弁当を探っているうち、『いかめし』(880円、函館本線森駅)の前にいた。現地も行ったことがあるが、寂れた駅で駅構内のキオスクで売り切れていて、一旦下車して駅前にある阿部商店まで買いに行ったことがある。 

とはいえそれもかなり昔の話、久しぶりに味を思い出して食べてみたい、と数人の列に並ぶ。ところが、値段にびっくり、高くなって高級品となってしまった。(とはいいつつ購入)



もう一つ何を買おうかと悩む。『カニ』『イカ』と買ったのでやはり『肉』かなあとフロアを歩く。まず目についたのは『佐賀牛ステーキと若楠三元豚のスペアリブとハンバーグ弁当』(1998円)、『まるごと飛騨牛弁当』(2300円)、『厚切り真たん牛タン弁当』(2380円)などがある。



しかし、やはりその横で実演販売していた『牛肉どまんなか』(1350円・奥羽本線米沢駅)が中身といい、バランスといい、コスパといいどれを取っても一番。と食べ慣れた駅弁だが、ついに買ってしまった。



午後の時間だったから買う人は少なかったが、復活した『お休み処』には列車のシート風なアレンジされた席で家族連れが駅弁を食べていたり、館内のBGMにダークダックスの歌う鉄道唱歌が流れたりとコロナ前の雰囲気が戻ってきたのは嬉しかった。(駅弁実食は次回)

三重テラスにてランチ〜日本橋ランチグルメ

2024-01-06 05:00:00 | グルメ
日本橋にも、かつてはアンテナショップが多数あったのだが、近年撤退が相次いでいる。まずは奈良県、ついで島根県、いずれも食堂を併設していたので残念である。その中で三重県のアンテナショップ『三重テラス』は最近リニューアルをして食堂もコの字カウンターのある入りやすい店に変貌した。



三重テラスでは毎週末のみ入荷する生の伊勢うどんや赤福、特に季節商品の白い赤福や赤福ぜんざいなど珍しい商品もある。

レストランはやはり名産が伊勢海老やアワビ、松阪牛という単価の高いものを提供するだけに簡単には入れなかったが、リニューアル後のランチメニューには『伊勢うどんセット』(1300円)や『てこね寿司セット』(1600円)、季節メニューだが、『カキフライ』(1300円)など手の届く物もある。

今日は『伊勢うどんセット』をお願いした。店は結構席数もあり、12時少し前にも関わらずまだ空席がある。やなり、ランチ1000円の壁説は間違いではないようだ。

リニューアル後ということもあり、白木のテーブルも綺麗なまま。QRコードが机ごとに置いてあるが、スマホ注文はまだ運用していないとのこと。

5、6分でランチ到着、伊勢うどんの他に小鉢が3つ、てこね寿司のネタを中心にした太巻きが3切れが乗っている。



まずは伊勢うどんから。七味と一味が添えてあるが、山椒の香る七味をかけて頂く。思っていたよりやや硬めに茹でてあるが、青ネギと七味がよく効いてもっちりとした麺がなんとも言えず美味い。醤油のみだが、普通の醤油ではなく、たまりの甘みがまろやかにしてくれる。



次に小鉢3つ、これは定食には付いている。一番上がカボチャの煮物、冷たく冷やしてあり、適度な甘み。キノコの白和え、これは美味い。酒が欲しくなる味。ひじきの煮物、定番の旨さ、小さな小鉢だが、箸休めにちょうど良い。

巻物はカツオの漬けと卵焼き、さらに辛子マヨネーズが入っていてあまり食べたことのない味。マヨネーズ好きであればきっと好きな味である。僅か3切れだが、ご飯もぎっしりと詰まり、食べ応えがある。

COREDO室町は12時過ぎはどこも満員となるが、まだリニューアルして日が浅いからか、まだまだ空いている。

私が座った2人席は少し椅子の高さが高すぎる点はややマイナスだが、ゆったりランチを頂くことのできるお店。お店の人も丁寧で気持ちいい。ご馳走さまでした。

三重テラス
中央区日本橋室町2ー4ー1浮世小路千疋屋ビルYUITO ANNEX1階
0355421030


玉川上水散策②・羽村〜拝島

2024-01-05 05:00:00 | 日記
玉川上水散策②、新堀橋を過ぎると遊歩道が少し登りになる。もちろん、玉川上水は下っているのであるが。川の西側は加美上水公園となっている。



昭和2年に多摩御陵の建設が始まったが、造営にあたり大量の砂利を運搬するため、加美上水橋のあるこの場所を通っていた。この1.8kmの支線は福生駅からさらに多摩川の福生河岸駅まで伸びていた。多摩御陵完成後も砂利採集には活用され、廃止されたのは1961年とのことである。もう60年も前のことで今ではその跡を確認することはできない。




現在の橋は側面に野鳥や紅葉などのパネルが付いているが、これは1991年に改装されたものである。



右側に大きな邸宅が現れ、遊歩道は車も通れる道となり、宮本橋の横に出る。この橋は江戸時代は宝蔵院橋と言われていたが、明治2年住職の憲道が還俗し、宮本豊恭と改め神職となったため、橋の名前も『宮本橋』と改められた。(廃仏毀釈)



この先は遊歩道が無くなるが、右に曲がると長徳禅寺、さらに『嘉泉』という日本酒を醸す田村酒造場がある。創業1822年の歴史ある造り酒屋で中を見ようとふらっと入る。




しかし、残念ながら日曜日はお休みだったが、中にいらっしゃったご主人と一言二言。日曜日以外は売店もあり、試飲できるので改めて来てもらいたいとのこと。




懐かしい煉瓦造りの煙突は修理中だったが、大きな蔵や四斗樽、さかばやしなどを見ることができた。福生にはもう一軒、石川酒造(銘柄は多摩自慢)がある。



宮本橋まで戻り、玉川上水から少し離れて並行する奥多摩街道を車に気をつけながら歩く。次の橋は『宿橋(しゅくはし)』。江戸時代はこのあたりは『宿』と呼ばれ、名主家の屋敷を中心に味噌屋、鍛冶屋、紺屋などが集まった村一番の集落であった。

名前はそこに由来するのだが、福生の渡しを経て上・下江戸道、八王子道、青梅への道につながる要所であった。ただ、橋自体は昭和11年12月に今のコンクリート橋となるまでは木橋でこれを昭和62年補修したものである。(以下、次回)


やまだや〜築地グルメ

2024-01-04 05:00:00 | グルメ
年が明け、最初のグルメだが、昨年末の居酒屋探訪から。仲間内の忘年会で約4年ぶりに築地にある『やまだや』にお邪魔した。前回にお邪魔したのはコロナ前の2019年、足が遠のいてしまったが、とにかくメニューが凝っていて驚かされるお店との印象が強かった。

忘年会だけに、珍しくメンバー7人は集合時間5分前に全員集合、幹事が『好みのドリンク』を聞いてまわるが、やはり生ビールである。

この店はフレンチではお馴染みのブリフィクス、つまみ2品とメイン1品を選択することができる。

しかし、凝ったつまみ11品から2品を選択するのは難しい。(メインは2品から1品を選ぶ。)これにかなりの時間を割いたが、いよいよスタート。

まずは前菜3品から。左から『海鮮真薯』『蓮根のすりながし』『季節野菜柚味噌』。海鮮真薯は色々な海鮮をすりつぶしてトロロで和え、蒸したもの。


季節野菜柚味噌は春菊、下仁田ネギ、椎茸、さつま芋、海老、練り物に酢味噌を付けて頂くが、この練り物がクミンなどの香辛料が入っていてさらに燻製してある手の込んだもの。いずれもよく味わって頂く。



酒はおすすめを2合ずつ頂く。まずは喜久酔(静岡県)。ツルッと喉に収まる優しい味、燗にしてもいいとのこと。

続いてお造り、30kg級のブリの叩き、アオリイカ、金目鯛。醤油も出てきたが、いずれも粗塩で頂く。まずはアオリイカ、その身の甘いことには驚く。迫力があるのはブリ、厚く切った身がカツオとは違う旨味たっぷり。金目鯛は繊細な白身、いずれも素晴らしかった。

合わせた酒は陸奥八仙(青森県)、いつもの水色のラベルと違い、白麹を使い、辛口に仕上がっている。やや癖はあるが、力強く刺身との相性がいい。

つまみ2品、私は『燻製魚のなめろう〜赤味噌と薬味』『帆立貝クリームコロッケ』をチョイス。クリームコロッケは思っていたより帆立貝の旨味が強い。



燻製魚のなめろうは面白く、酒が進んで仕方がない。隣の人の『タカマッシュ』を頂く。燻製にした里芋に鯖とへしこバターを加えて練り合わせた高橋シェフ自信の一品だが、まるでフォワグラとマッシュポテトをきめ細かく仕上げた味、完成度の高さに驚く。

合わせた酒は田酒(青森県)、雪の茅舎(秋田県)。やや酸度が高く、甘みも感じる酒はつい飲み過ぎてしまいそうになる。

メインは『あんこう包み焼き』と『焼き胡麻豆腐、湯葉、塩水ウニ』からの選択だが、焼き胡麻豆腐の方にする。まずは焼き胡麻豆腐、胡麻の滋味を強く感じることができる。湯葉も大豆の旨味、これに塩水ウニの甘さを足すことにより蕩けるような味が出来上がる。

これには会津中将と同じ蔵の『永寳屋』(福島県)、米は八反錦でかなり辛口の酒、さらに酔右衛門(岩手県)まで飲んでしまった。

締めは香箱蟹の炊き込みご飯、前回も頂いたが、蟹味噌が溶け込んだ絶品ご飯。最後に風の森(奈良県)も頂いた。



冬にお邪魔してこのご飯を頂くのが楽しみだが、あっという間に今年も終わりに近い。親しい仲間と美味い酒、工夫され尽くしたあて、素晴らしい忘年会となった。ご馳走さまでした。



最後に東司に貼ってあった金言を一つ、面白い店である。


やまだや
中央区築地7ー16ー3
0335444789

玉川上水散策①・羽村大橋〜拝島駅

2024-01-03 05:00:00 | 日記
玉川上水散策①、羽村大橋から見ると高い塔が見える。給水塔かと思ったが、そばによるとサージタンクと書かれていた。これは取水を止めた際に生じる水撃の衝撃を吸収する装置らしい。

羽村大橋を降りてしばらく川下に歩くが、なかなか玉川上水の横に出ることができない。ようやく左に曲がり、橋を見つけるがこれが『堂橋』。かつては左岸側に薬師堂があったためにこの名となる。橋長15m、幅員6mの小さな橋である。



玉川上水は綺麗な水がとにかくゆっくりと流れている。川幅も広くはなく、両側からは木がせり出していて、護岸も土のままである。

しかし、堂橋の下流になると護岸も少し上の部分はコンクリートで固められている。



玉川上水の右岸に設けられた遊歩道を歩くと見事に黄色く色づいたイチョウの葉に太陽が当たり美しい。名もない祠にも手を合わせて先を急ぐ。

コンクリートの上に石製の境界を表す標識、しゃがんで彫られた字を読むが、『水道○用地』と読めるが、○の部分がよく見えない。



さらに『上水植物園』と大きな石に刻み込まれている。これはそばにある1000年以上の歴史を持つ長徳寺による色々な花の咲く自然植物園であり、四季それぞれに楽しむことができるようになっている。



この辺りから武蔵野らしい風景が続き、つぎの新堀橋は新東京百景にも選ばれた橋であり、その袂には紅葉が美しく色づいていたのが印象的であった。



この辺りの玉川上水はゆっくりと水が流れている。護岸も土で作られていて川底が見えるほど透明度は高い。時々ハッとするような紅葉をみることができる。



西側にはやや高いところに小さな社、そばによると『金比羅大権現』と書かれていた。由緒は不明だが、石塔には享和3年(1803年)の銘がある。(以下、次回)


雪竹〜神田ランチグルメ

2024-01-02 05:00:00 | グルメ
2023年は庶民の生活には厳しい年となった。円安を主因とする物価高、不安定かつ猛暑による農産物の高騰、軍備を中心とした増税、一方でなかなか景気好調と言えず、業績も頭打ちとコロナ禍がされば良くなるという甘い期待を見事に打ち砕いた一年であった。

いつの間にかランチ営業していた店が閉店したり、久しぶりに食べに行くと値段が上がっていたりと散々。その中で値段を維持したまま美味いランチを食べさせてくれる店の有り難みが身に染みる。そんな素晴らしい店を元の会社の先輩が神田で発見、早速ご一緒させてもらった。

店は小川町駅近く、『旬彩 雪竹』。開店は11時半だが、11時20分頃から人が集まりだす。夜は割烹でご主人の腕はななかなかのものである。11時半になると店が開いておかみさんが笑顔で迎えてくれる。メニューは『カレイ煮付け』『メバル煮付け』『鮭の西京焼き』『雪竹定食』、いずれも税込で1000円で提供される。私たち同様に店に3組くらい入るがもう殆ど満席となる。

頼むと7、8分で雪竹定食登場、おかずは3品で左から豚の角煮、カツオの刺身、鯖の西京焼。他にご飯、漬物、味噌汁が付く。

まずは味噌汁から。具は油揚げ、ワカメ。出汁がよく効いていて美味い。

鯖の西京焼から頂くが、つき具合がちょうど良く、ご飯が進む。魚の臭みも新鮮なのか、それとも味噌の効果かは分からないが、全く気にならない。

カツオはネギと生姜があしらってあり、熱いご飯に載せて頂く時堪らない。大きめのお刺身が5切れも乗っている。これだけでご飯はかなり進む。

豚の角煮は上品な味付け。やや味は薄めだが、ボリュームもある。添えてあるさつま揚げとブロッコリーも美味しい。

全体的に上品な仕上がりだが、いつの間にかご飯はペロッと一膳頂いていました。食後もゆっくりしたいところだが、他のお客さんを考えてお茶をぐびり。

食後の会話は別の喫茶店でコーヒーを頂きながら。大変美味しく、リーズナブルなランチ、ご馳走さまでした。また、伺います。

雪竹
千代田区神田司町2ー15ー1
0355776718