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『鉄道シリーズ』その189。今回は都内から簡単にいける数少ない非電化私鉄の関東鉄道竜ヶ崎線に乗ってみる。関東鉄道竜ヶ崎線は常磐線佐貫駅から2つ先の竜ヶ崎駅まで4.5kmを結ぶ路線である。
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常磐線も上野新宿ラインの完成で品川や東京駅から直接行くことができる。上野駅から快速土浦行に乗車、柏くらいまでは混んでいたが、その先は降りる一方。
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佐貫には50分くらいで到着、改札口を抜けると左に向かい、地上に出てまっすぐ行くと2分ほどで地味な竜ヶ崎線の佐貫駅に到着。駅名表示板も異常に小さい。
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5分の接続であったため、写真を撮るのがやっと。関東鉄道キハ2000系気動車が待っている。乗車するとすぐに発車、日中は30分に一本だから乗り遅れられない。
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佐貫駅を出て少し右にカーブするが、あとはとにかくまっすぐ、また、勾配も殆どなく、すぐに田園地帯になる。竜ヶ崎駅とのちょうど中間に唯一の途中駅、入地(いれじ)に到着。しかし、だれも乗りも降りもしない。何しろ常総線を含めて関東鉄道では1日あたりの乗降客71人は1番少ない駅なのである。
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気動車はすぐに出発、またまっすぐで平坦な線路を走る。小さい鉄橋を越えて、少し行くと2両の気動車が見えてくるがその先に竜ヶ崎駅。全線乗車しても7分と短い。駅には駅員が結構いて改札口にも駅員を配するが、乗車券を持つ人は皆無、みんなPASMOで下車している。
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竜ヶ崎駅は私鉄の終着駅の典型のよう。はっきり言って寂れている。駅前にはバスターミナルやタクシー乗り場もあるが、人は僅か。やはり、この辺りは自動車がメインのようである。
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竜ヶ崎線が開通したのは1900年と来年で130周年を迎えるなど長い歴史がある。最初は竜崎鉄道として発足、竜ヶ崎から柴崎村までの延伸を考えたが日露戦争後の不況からこれを諦めた。さらに1944年の陸運統合令により鹿島参宮鉄道に合併された。その後、1965年に常総筑波鉄道とも合併、関東鉄道となり、現在に至っている。
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駅を降りて駅前で地図を見るが、あまり名所は見つからない。とりあえず駅前通りを歩いて、竜ヶ崎城跡を目指す。(以下、次回)