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バスシリーズ その4。当たり前の話だが、都営バスは東京都交通局が運営している。しかし、60~70年代頃には周辺の市町村まで都県境を超えて都バスが運行されていた事実がある。それを今回は県別に調べてみた。
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まず、神奈川県だが、115系統川崎駅~東京駅八重洲口が走っていた。今も東急バスの路線で川崎駅西口~五反田駅、京急バスの路線で羽田空港~川崎駅など都県境を越える路線は残っているが、都バスは1965年8月に廃止され、同日で東京駅八重洲口~(首都高速)~羽田空港に路線変更された。しかし、バスはモノレールに勝てなかったのか、それとも渋滞に苦しめられたのか、1970年にはこの路線は僅か5年で廃止され、その後、羽田空港には都バスは乗り入れていない。
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次に埼玉県だが、105系統浦和駅~東京駅北口~築地5丁目という24.6kmにも渡る長い路線が1966年まで存在した。その後都電41系統の代替バスとなり、蕨操車場~東京駅北口となり、1988年には廃止されたが、これだけの長い路線が存在した。(国際興業バスと共同運行路線)他にも118系統・川口駅~浅草雷門、116系統・川口駅~上野広小路、106系統・草加車庫~東京駅北口なども存在した。
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千葉県は107系統・市川駅~東京駅北口、29系統・浦安終点~錦糸町駅といった路線があった。特に最後の29系統は現在も亀29系統としてなぎさニュータウン~亀戸駅と経路が変更はされたが、今も残っている。
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その後、1985年には都営地下鉄新宿線が千葉県市川市本八幡駅まで開通し、都営交通が他県に乗り入れる際に論議となったが、実はそれ以前にもっと多くの都バスが他県に乗り入れていたのんびりした時代があったことはあまり知られていない。