hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

寛永寺

2015-04-12 05:00:22 | 日記

『古刹を巡る』その29。今回は寛永寺。上野にある増上寺と並ぶ徳川家の菩提寺で徳川家の15人の将軍のうち6人の霊廟がある。

元は上野公園や動物園など全てが寛永寺の寺領であったというからその栄華は凄かったと思われるが、今は根本中堂と輪王殿、開山堂などが残るのみで五重塔や上野大仏などは動物園周辺にある。

上野駅公園口から坂を登り、文化会館の前の道をまっすぐ行くと輪王殿の前に出る。その隣が開山堂で1625年に開山した天海と慈恵大師良源を祀ってある。


新坂の先の国立博物館裏門辺りを歩くとJR山手線との間に寛永寺の霊園があり、4代家綱の霊廟勅額門が見えてくる。人通りも少なく、タクシーや営業車のお昼寝場所になっている。

更に上野中学沿いに道なりに行くと根本中堂が現れるが、実は彰義隊の上野の戦いで戦場となり、明治維新後は上野国立博物館の辺りにあった本堂は焼け落ちたこともあり、一旦廃止状態に追い込まれた。根本中堂は現存するが、実はこれも焼失したが、元は子院の大慈院のあった辺りに川越の喜多院の本地堂を移築し、縮小はしたものの、何とか復興した。


そのため、伽藍はバラバラになったが、根本中堂には本尊の薬師三尊像を安置している。そばには昔の瓦が飾られていたが、その大きさには驚く。


庭には桜の木もまだ少し残るが、増上寺に比べ、規模の小ささは否定できない。また、周囲には霊廟を始め墓地も沢山残され、かつての規模を思わせる。谷中が近いせいか、拝観者も外国人ばかりであった。

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