hokutoのきまぐれ散歩

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揚子江菜館〜元祖冷やし中華を頂く

2024-07-19 05:00:00 | グルメ
夏になると冷やし中華を食べる機会が増えるが、その元祖であるお店が神保町にある。すずらん通りは昔からグルメには嬉しいお店が並んでいる通りなのだが、『キッチン南海』『スヰートポーズ』『ろしあ亭』などはコロナ騒動の前後で廃業してしまい、新しい店が増えた。その中でこの揚子江菜館は今も盛業中である。

店に入ると1階は4人テーブルが8個くらい並んでいて、我々も奥の方の一席に座る。メニューを見ると『池波正太郎セット』とあり、お店の人に聞いて見ると『上海焼きそば、シウマイ、お酒』のセットだと言われる。お酒はいらないので私は上海式焼きそば(柔らかい麺、1380円)を注文。相方は昭和8年に考案された『元祖五色涼伴麺』(1580円)を注文した。



周りを見るとやはりこの店の冷やし中華は大人気、お隣のお姉さんも頼んでいた。

5、6分でまず冷やし中華到着、富士山型に綺麗に飾り付けられ、上に錦糸卵、周りにはキュウリ、チャーシュー、糸かんてん、筍、周りにウズラ卵、海老、椎茸が配されている豪華版。

私も少し頂くが、麺は細いちぢれ麺、タレによく絡む。具もそれぞれに旨さがあるが、特に椎茸と錦糸卵が美味い。

特筆すべきはタレ、一般的な冷やし中華のタレは酢の味がかつが、こちらのは柔らかい甘さが際立つ。かと言って甘すぎず、これぞ伝統の旨さであろう。

遅れて私の池波正太郎が愛した上海式焼きそば。硬い麺(揚げ麺)だと餡掛けになるため、柔らかい麺の選択は正しい。上には玉ねぎ、もやし、椎茸、細切りの豚肉が乗っているが、シャキシャキで美味い。味付けは薄めの醤油メイン。

量は多く見えるが、野菜のうまさでついつい食べてしまう。途中からは味変に辛子や辣油を使うが、私は辣油が好みである。

さらにシウマイ4つと酒を飲んでいたのだから池波正太郎という人はかなりの健啖家だったのだろう。



とにかく味付けが単なる中華ではなく、和式中華そのもの、これならば熱燗が合うのもわかる。もう少し多人数で春巻や餃子、おすすめの酢豚なども食べて見たくなる。相方も大満足でした。ご馳走さまでした。

ps.地下鉄の情報雑誌ALKU夏号の表紙を飾っていた。

揚子江菜館
千代田区神田神保町1ー11ー3
0332910218