hokutoのきまぐれ散歩

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北品川駅

2018-01-04 05:00:44 | 日記

『鉄道シリーズ』その193。『私鉄の始発駅の次の駅』シリーズ第8弾。今回は京急本線品川駅の次の駅である北品川駅にスポットをあげてみたい。
北品川駅は品川駅を出て八ツ山橋を渡ってすぐのところにある。

品川駅からは700mの距離にあるが、中々数奇な運命を辿ってきた。というのは京急本線が開通した1904年には始発駅である品川駅であった。さらに1925年に高輪駅(現在の高輪4丁目あたり)まで延伸し、北品川駅と名前を改称して当駅まで東京市電が乗入れを行なった。しかし、わずか8年後には念願の品川駅乗入れを果たして、高輪駅までの軌道は廃止、現在の状態になったのである。

また、『なぜ北品川駅は品川駅より南側にあるのに北品川駅というのか?』という疑問を解決したい。そのヒントは品川の成り立ちにある。かつて品川は東海道最初の宿場町であり、北から北宿・南宿・新宿に分かれ、現在の北品川駅から青物横丁駅まで約4kmに渡っていた。つまり、駅名の北品川とはこの北宿を指すのであって現在の住所も北品川1丁目。因みに品川駅は品川区ではなく、港区高輪3丁目(一部は港南2丁目)にある。


前置きは長くなったが、駅舎は上り線側にあり、改札口を出ると目の前には第一京浜。いつも箱根駅伝1区で通過する八ツ山橋のすぐ先あたりにある。右に折れて第一京浜沿いに歩くと左側には森のような景色が見えるが、これが開東閣で旧岩崎家高輪別邸で1万坪以上あり、三菱グループの倶楽部として使われている。

その先には京急本線の踏切、通勤時間帯には開かずの踏み切りとなるため、地下道も掘られている。


その先の坂を下りて行き、橋を渡ると品川船だまりに着く。この辺りには釣り宿が立ち並び、釣り船や屋形船が多く係留され、その先には高層ビル群が立ち並ぶ中々ない風景に出会うことができる。

途中まで戻り、北品川駅を目指すが、途中には問答河岸の石碑がある。その名前は三代家光が東海寺に入る際に沢庵和尚が迎えでて問答をした故事に因む。問答は将軍『海近くして東(遠)海寺とはこれいかに』和尚『大軍をひきいても将(小)軍というが如し』とか。なかなか面白い。


石碑を曲がると旧東海道、整備がされ、一般の商店に加え。外国人向けのホテルなども作られている。その先を右に曲がると踏切があり、その先右手に北品川駅が出てくる。山側は第一京浜が通り、ビルも多いが、海側にはまだ昔の宿場町が残る面白い街並みであった。

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