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コロナ禍は人形町界隈の飲食店も影響を受けている。ランチをやっていた居酒屋さんも閉店し、チェーンの立ち食いそばも撤退。やむを得ないと思う店もあるが、まだ開店したばかりでもったいない店もある。
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ただ、たまに居抜きで新店がオープンすることもある。今回お邪魔したお店は8年前(私が人形町で働き始めてから)は『博』という坦々麺専門店、親父さんが強面でよく店員さんを怒鳴り倒していた。味はいいのだが、雰囲気がいまいちという店。博が閉店してすぐに広島発で人気を博している『くにまつ』、東京2号店が19年2月にオープン。しかし、緊急事態宣言もあり撤退、本年4月からは『麺屋 六』という店になった。3軒続けて坦々麺というのは人形町らしい。
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11時45分に入店、私以外は1人のみ。店の右側にある券売機にはワンタン麺と坦々麺の2つのみ。他は大盛、ライス、蒸し鶏だけ。今回は坦々麺にしてみる。
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すぐに麺を茹で始めるが、オーダーは坦々麺は『赤一丁』、ワンタン麺は『白一丁』と声を掛ける。麺を茹でること5分、坦々麺が供された。薄い褐色のスープの上に青梗菜、ラー油が浮かんでいて、肉そぼろが掛けられている。まずは肉そぼろからいただくが、甘めの味付け。麺は中太縮れ麺、コシが強く、スープによく絡む。
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スープは辛味、痺れもそれほど強くなく、それでいて深みがあり、やや甘め。個人的には好きなタイプ、ただ、この坦々麺激戦区である人形町では大人しめである。同業の寿限無のように辛味を5段階にすると言った工夫が欲しい。
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グルメサイトによるとエビの入ったワンタン麺はかなり評価が高い。ぷりぷりエビ1匹いりのワンタン、香港製の麺、こちらも一度食べてみたいものである。因みにこの2つの麺は丼から違うのである。
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最後に蛇足ながら、近くに『六さん』という町中華があるので間違いやすいからご注意ください。
麺屋 六
中央区日本橋人形町3ー3ー2