hokutoのきまぐれ散歩

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グルメサイトの投稿に関する一考察

2018-06-11 05:00:18 | グルメ

『食べログ』の評価や『ぐるなび』『ヒトサラ』などのグルメサイトの口コミはどのくらい信用できるものだろうか。今回の店は私が探したのではないのだが、先日呼ばれた宴会で驚くようなことがあったのでご紹介したい。

その店は新橋にある和食店T、新橋駅からほど近い雑居ビルの中にある。コースは飲み放題付き4500円(料理のみなら3000円)のコースで10品付き。まずは『食べログ』の評価が3.5、さらに口コミも皆べた褒めである。

しからばその宴会の中身はというと刺身の盛り合わせはたしかにハマチ・タイ・マグロの3品あったことは間違いないが、褒めるほど美味いどころか、筋の多い刺身。寿司も3カンは付いてくるが、回転寿司でも出てこないほど小さく、作り置きと思われる。というのは入店の際に店の階段にラップがかかっている寿司の皿がたくさん並べられていたものと同じであり、たぶん相違ない。しかし、これも口コミでは褒めちぎっている。さらに口コミを書いているレビュアーはヘビーレビュアーで、投稿全体をよく見ると見る有名と呼ばれる店(新宿のアカシア、人形町の某寿司屋など)には最低でも1店は行っている。その上、他店は辛口のコメントもあるのに、この店や他の同業態、つまりコース中心の特徴のない居酒屋は点数も高く、べた褒めしている。

また、飲み放題に関しても確かに飲み放題は付いているが、ビールはない。正確には第3のビールのみで標記は『アサヒ生』と書いてあり、酒も焼酎も1種類。不満な人は500円払って『銀の飲み放題』というコースしなければならない。これは以前に大阪で『生 激安』と書いてある激安飲み屋には『生ビール』はなく、『生 発泡酒』か『生 第三のビール』だよと教えてもらったが、その通りである。

サイトに掲載されている写真もよくこれだけ上手く撮れたなと感心するほどのレベルで、実際の店は部屋の扉の建てつけも悪く、『完全個室』と謳った部屋の後ろ側の仕切りはカーテン、しかもそれさえ全部閉まらない。普通の人ならば入った途端にやられたと誰しも気づくほど。

また、グルメサイト以外の一般の検索(Yahoo!、Googleなど)サイトにおいては、酷い目にあった人が厳しい評価をブログなどで書いても見られないようにと広告を打ちまくっている。検索エンジンでは有料広告が先に出てきて、『広告』表示が付いてくるが、これが続々と続いて普通の記事が入る余地がないようにしているとしか思えない。

これだけ対策は万全に為されていて、『カモ』となる検索エンジンを使ってたどり着いた客に不安を与えないような工夫があちこちにある。食べログでも以前の『うどんが主食』事件以降の対策は色々と行っているが、その目をくぐる様な業者でも使っているのではないかと疑うほどかなりwebのプロの作為性すら感じた。

もちろん、グルメサイトの殆どの投稿は真面目なものなのだろうが、こうした偽物の評価をされた店をどうすれば見破れるのだろうか。グルメサイトだけから判断する場合のヒントは次の3点くらいしかないような気がする。①不自然な褒め方の場合、同じレビュアーの他の店の投稿と比較して見ること。色々と投稿しているため、同じフレーズのコピペが数多く出てきて、さらに料理の特徴が殆ど書かれていないこと、②『新橋で飲み放題付きで4500円』はかなり安く、お得の上に評価も高いと判断するのではなく、数人の口コミを読んでいいコメントと厳しいコメントが混じっていない不自然さに気づくこと、③写真が上手すぎるほど上手く、また、店の内装をライトを使っているように丁寧に撮っていて、写メで撮ったものではないのがありありであること、(もちろん、店側の協力があるからできる)くらいしか気づく対策はない。なぜなら、こういった店は一度行ったらその酷さに呆れて、二度と行かないため、店側も常に新規のカモを探さないと、結果淘汰されるからである。もちろん、その場合は名前を変えて居抜きで別の業態となるか、業者そのものが変わるのであろうが。まあ、ほぼ全てのグルメサイトを利用するこの手の業者はかなり問題とは思うのだが。

もちろん、グルメサイトの利用は自己責任でとは思うが、がっかりする様なケースがあまり多いと使う気もなくなってしまう。(因みに掲載の写真は出てきた店とは関係ありません。念のため。)

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