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『改めて日本語を考える』その39。もうすぐ節分であるが、節分が立春の前日ということは以前から知っている。ただ、立春とは暦の上で春ということらしい位しか知識はなかった。そこで『立春』『節分』について改めて調べることにした。
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暦と一口に言うが、明治以前まで使われていた『太陰暦』、世界で一般的に使われている『太陽暦』(グレゴリオ暦)である。まずは太陰暦であるが、これは月の満ち欠けをベースに作られた暦であり、月の動きは変わることはない(全くないとは言えないが)ため、中国から伝来し、我が国では色々と修正されながらも長く使われてきた。しかし、問題は月の満ち欠けは29.53日のため、1太陰年は354日となることである。太陽年に比べて約11日短いため季節に対して3年で1ヶ月ずれが生じる。このため、太陰太陽暦では閏月を設けて調整してきた。
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旧暦の正月にあたるのが2023年1月22日、中国などでは春節と呼んで一週間の間は年が変わったことを祝う。
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一方、太陽暦は普通に使われているため、詳説は省くが、地球の公転をベースにしたものである。それでも4年に1日(正確には0.968758日)ずれが生じるので2月29日を閏日として設け調整している。
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しかし、この二つの暦には『節分』『立春』は出てこない。もう一つ『二十四節気』(にじゅうしせっき)があり、『節分』『立春』が規定されている。
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二十四節気は中国の戦国時代(紀元前5世紀)頃に作られた古いもので1太陽年を24分割して季節を四季に等分する暦のようなもの。夏至と冬至のニ至、春分と秋分のニ分を合わせて二至二分と言い、重要な節気である立春・立夏・立秋・立冬を合わせて八節と呼ぶ。ただ、あくまで中国の季節に基づいて作られた考え方で梅雨や台風のある日本の気候とは合わない部分もある。
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その中の『立春』(今年は2月4日)は春のスタート、二十四節気はこの日から始まるのであり、その前日を『節分』と呼ぶ。立春から啓蟄までが1月節、啓蟄から清明が2月節、清明から立夏までを3月節といい、暦の上では2月4日〜5月5日(年により多少ズレる)が春となる。
つまり、二十四節気では節分が大晦日、立春が元旦にあたるのである。大晦日にそれまでの穢れを祓うために豆を撒いて邪気を払う。そして新たな気持ちで立春を迎えるのである。
私は60年以上生きていてこの関係に最近ようやく気がつく事ができたのである。もう少し暦や二十四節気について学んでみたいと考えている。