小伝馬町で蕎麦屋を新規開拓、明らかに問屋の多い町は会社の多い街並みにも蕎麦屋とラーメン屋はある。小伝馬町を歩いていて何軒か見かけたうちのI軒にお邪魔した。
店の名前は『十六文そば七』、店の通りにはちゃんと案内板が出ているのでわかりやすい。
店の名前の十六文は2×8すなわち二八蕎麦(蕎麦粉8、小麦粉2)のことと思われる。ビルの中だが懐かしい門構え、中に入っても同じように時代がかっていて大きなボンボン時計が時を刻む。
どうもセットがお得なようで蕎麦も頂きたいので『ミニカツ丼セット、かけそば』(900円)をお願いした。
席は完全にアクリル板で覆われていて小さな窓から注文の品を入れる。まるでラーメンの一蘭のようである。
まずはお茶と漬物と振りネギから到着。漬物はぬか漬け胡瓜3切れである。
次にかけそば、この界隈では珍しい薄くて澄んだツユに細めの麺、三つ葉が散らしてある。こちらから頂くが、麺は喉越しがいい。ツユの味も東京風というよりは関西風、蕎麦のツユだけでなく、すまし汁としてもいけそうである。
次いでミニカツ丼の登場。丼は普通サイズ、カツは3切れ、これを玉子で溶いてある。やや固めはありがたい。食べ始めるとまず厚いカツに驚く。厚いと言っても柔らかく実に食べやすい、ご飯はミニなので少なめ、丼汁は蕎麦と異なり、しっかり甘辛い。ただ、このように薄味と濃い味のコントラストは実にいい。よく味の染みた玉ねぎとカツをたべ、蕎麦ツユを合間に頂く。いや、最高である。
店は馴染みの客ばかり、1階が混み出すと注文をして2階に上がって行く人が多い。また、壁に貼られた日本酒も中々のもの、蕎麦飲みをするために訪問したい店である。ご馳走さまでした。
十六文そば七
中央区日本橋小伝馬町17ー6
03 36614403
中央区日本橋小伝馬町17ー6
03 36614403