今年の梅雨は中々開けない。しかし、植物は暦をずらして咲くことは少ない。今年の夏に咲く花の歳時記は紫陽花→ドクダミ→ヤマボウシ→ユリ→キキョウと書いてきたが、ついにご近所の紅葉葵(モミジアオイ)の花が開花した。
モミジアオイはアオイ科の多年草で北アメリカ原産。背の高さは1.5〜2mになる。毎年同じ植木鉢に植えているが、秋になると地上部分は枯れて、根元から切り落とし冬を越える。4月頃には元の根元から芽が出始め、スルスルと伸びていく。茎は木のような材質で結構硬くなり、7月後半から8月にかけて蕾を付けて、5枚の花弁を星形に開かせ、直径15cmほどのスカーレット色の花を咲かせる。合着した雌蕊と雄蕊はハイビスカスによく似ている。
しかし、花は1日しか持たず、しぼむとしばらくしてポトリと落ちてしまう。名前の由来は面白く、花はアオイのような花を付け、葉は紅葉のような切れ込みがあることからこれを合体させて『モミジアオイ』となった。
まさに真夏の青空に似合う花なのだが、今年は曇りや雨の中に咲いているのである。花も人間も晴天が恋しくなってきている。もちろん、梅雨明けすればまたあの35℃の地獄のような暑さがまっているのであるが。
(我が家のモミジアオイ)↓
もう少し花が咲くには時間がありそうです。