hokutoのきまぐれ散歩

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『駅名』と『地名』の考察〜銀座線編

2020-01-18 05:00:00 | 鉄道


『鉄道シリーズ』その238。東京メトロ銀座線に乗った際に駅名と地名の関係を考えて見た。というのは駅名と駅のある場所の地名が違うところが多いと感じたからである。


渋谷から始めてみる。まず、渋谷駅は渋谷区渋谷ではなく、『渋谷区道玄坂1丁目』にある。


表参道、外苑前は地名ではないし、青山一丁目に至ってはあたかもありそうだが、この住所は使われたことはない。実は現在は『北青山1丁目』と『南青山1丁目』、開通時には青山北町1丁目と青山南町1丁目の境に駅が設けられたのである。


赤坂見附は地名ではなく、江戸時代の置かれた見張り付の城門のことで住所は『赤坂三丁目』。溜池山王も地名の溜池(港区)、山王下(千代田区)の間にあるから中を取ったもので住所は『永田町2丁目』。
虎ノ門まで来て、ようやく『虎ノ門1丁目』と駅名と地名が同一となり、続く新橋(新橋2丁目)、京橋(京橋2丁目)、銀座(銀座4丁目)、日本橋(日本橋1丁目)までは駅名と地名と同じである。





しかし、三越前はデパートの名前、神田は神田須田町1丁目にある。末広町は地下鉄開通時の『神田末広町』を取ったもの。ただ、1964年の住居表示後は『外神田3丁目』となった。上野広小路は明暦の大火後に火除地として広げられた道で『上野3丁目』にある。


上野は地名同様に上野7丁目にある。稲荷町は駅ができた当時の下谷区南稲荷町(現在は東上野3丁目)を使っている。田原町は地下鉄が開通した1927年当時は浅草区松清町であったが、市電の停留所が『田原町』であったため、その名を踏襲した。


終点の浅草駅は浅草一丁目にあるため、地名と駅名は一致しており、その上にある電気ブランで有名な神谷バーが浅草1ー1ー1である。


調べてみてはじめてわかったのだが、銀座線全体で駅名と地名が一致しているのは19駅の中で虎ノ門・銀座・京橋・日本橋・浅草の5駅のみ。さらに開通時の地名まで含めても末広町・稲荷町と7駅しかないのである。