10月第1土、日は久我山稲荷神社の秋祭り。7月24日の湯の花神事を行う夏祭りと共に普段は静かで人が殆どいない神社も賑やかになる。
久我山稲荷の由緒は不明だが、久我山の元になった多摩郡久ヶ山村は玉川上水の開通(1652年)後に開墾された地域が多いため江戸時代初期頃に作られたものと思われる。神社は普段は宮司がおらず、無人だが、祭りと初詣はきちんと人もいる。
境内には露店も多数出て、また、舞台上では色々と催しもあり、反対側にはお囃子の席も用意されて神輿の宮入りを待っている。
神輿は2日間で町内各所を練り歩き、日曜日の夕方に宮入り。最初に触太鼓、さらにお囃子を乗せたトラックが続き、神輿は最後から多数の人を連れて勇壮に駅前通りを練り歩く。
ただ、掛け声だけではなく、数え歌なども挟みながらやってくるから面白い。井の頭線の踏切前では電車が通過するのを待つ間にも一緒に祭りを楽しむ人々と気勢を上げていた。
なぜかこの時期には秋祭りが近所でも多く、吉祥寺や牟礼などでも祭囃子を聞くことができる。