hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

下神明駅

2017-10-15 05:00:45 | 日記

『鉄道シリーズ』その183。そして『始発駅の次の駅』第5弾、今回は東急大井町線に乗車して下神明駅で降りてみる。

まず、東急大井町線のことだが、紆余曲折が沢山ある路線である。1927年に当時の目黒蒲田電鉄が大井町〜大岡山を開業、はじめから大井町線の名前であった。1929年には自由が丘〜二子玉川を二子玉川線として開業、さらに12月に大岡山〜二子玉川も開業し、大井町線に統合、大井町〜二子玉川の直通運転を始めた。1943年には玉川線の二子読売園(二子玉川とよみうり遊園の2駅を統合したもの)〜溝の口を改軌して大井町線に統合した。

1963年には大井町線を田園都市線に改称、ここで一旦は大井町線の名前が消えた。しかし、1979年に新玉川線開業と共に二子玉川園から先は渋谷方面から来る新玉川線に統合、地下鉄との直通運転をはじめる。一方、大井町〜二子玉川園は分離、再び大井町線の名前が復活した。さらに2009年に溝の口まで延伸して現在の形になったのである。つまり、最初に大井町から路線を伸ばして行ったが、元の形にほぼ戻ったと言える。

下神明駅は大井町線開業当時からある駅で1927年の最初の名称は戸越駅であった。しかし、1936年に現在の名前に改称。名前は近くにある下神明神社に因んだものである。

なお、『戸越』駅の名前は池上線(池上電気鉄道)が現在の戸越銀座駅を作る際に採用しようとしたが、この駅は
商店街の名前とした。また、都営地下鉄浅草線には『戸越』駅があるが、位置的にはかなり離れている。

大井町駅から各駅停車に乗ると1分程度で到着、駅間は0.8kmである。駅は高架になっており、そばには横須賀線、東海道新幹線が通る。

東海道新幹線の東京方面行きに乗ると品川駅到着直前にクロスするのんびりとした駅が下に見えるが、これが当駅であるので出張帰りには是非早めにデッキに行って確認してもらいたい。

駅を降りると目の前に通称『タコ公園』があるが、これは2つのタコの形をした大きな遊具があるためである。駅前は変形五叉路になっており、慣れないと方向感覚を失う。駅を出て左に曲がるとすぐのところにしながわ中央公園、その向かいには青稜学園の校舎がある。


その前を行くと品川区役所にぶつかる。ここを右に折れるとガードの先で広い通りに出るが、この道がまた不思議ですぐに行き止まり。まっすぐ伸びれば先ほどの下神明駅に出るだろうが、まだまだ工事中であった。

行き止まりとなる少し手前を左に折れて、道なりに行くと下神明神社の鳥居のところに出る。


江戸中期の創建で蛇窪村が上蛇窪村、下蛇窪村に分かれた際に神社も上神明天祖神社と下神明天祖神社に分かれたとされる。(因みに下神明天祖神社は都営地下鉄浅草線中延駅を訪れた際に行った神社である。)


境内には大きな萱の木があり、樹齢は600年と推定されていた。隣には中学校があり、賑やかな神社である。

この辺りは道がわかりにくく、一本中に入ると急に狭くなったり、急角度の交差点があったり、大井町からわずか一駅なのに古く静かな住宅街が広がっている。