阪神タイガースがポストシーズンをどう戦うか、まだシーズンは終わっていないが、もう関心はそちらに移ってきている。まず、CSファーストステージで争うのは横浜DeNAである。この対戦をデータから分析してみたい。
阪神にとってDeNAはシーズントータルでは14勝10敗1分と相性の良い相手の筈であった。しかし、9月24日からの最後の5連戦(中1日移動日)では1勝3敗2分と対戦成績が芳しくないことが気になるところである。DeNAの先発投手を見ると、最初の2戦はいずれも無得点で敗れている。その際の第1戦の相手先発の今永に6回2/3を3安打と抑えられた(今期も対戦成績が1勝3敗)さらに2戦はウィーランドで5安打完封、今期の対戦成績もウィーランドの2勝0敗である。
ただ、9月8日からの3連戦は阪神が3連勝、この時の相手の先発は井納、石田、濱口。この時はいずれも阪神が接戦に持ち込み、リリーフに勝ちがついている。
では阪神先発投手では誰が相性がいいのだろうか。能見で1勝しかしていないが、これは完投勝利で防御率は2.14。また、岩田、秋山も比較的強い。さらに登板がないかもしれないが、藤浪は今期唯一DeNAには相性がいいのである。
次に打線だが、DeNAのクリンナップのうち筒香は被ホームランは9本と多いものの、.227と抑えている。また、ロペスも.230、被ホームラン1本である。では誰に打たれているのか、対戦が良くないのは宮崎.376、梶谷.326、戸柱.347の3人である。
一方、阪神は主力はDeNA投手陣をよく打っており、糸井.347、福留.315、鳥谷.333と軒並み3割、また、中谷もホームラン5本と得意にしている。
つまり、投手戦になるとDeNA、打撃戦は阪神に分があるようである。多分、初戦はウィーランドvs秋山、2戦目は今永vs能見かメッセではないかと思うが、3戦目にもつれ込むと石田vs岩田となるであろう。ウィーランドと今永の苦手意識をどのように払拭してホームの地の利を生かしファイナルステージに進んでもらいたいものである。あと1つ、気になるのがDeNAの抑えのエスコバーと最後に記しておきたい。