『井の頭線気まぐれ散歩』その11。井の頭線の途中駅は15しかないから、もうかなり後半となってきた。今回は新代田駅、井の頭線開通時(1933年8月)に帝都電鉄代田二丁目駅として開業、その後の住居表示変更もあり、1966年に現在の駅名となった。
同じく環七通り沿いには小田急の世田谷代田駅がある。1945年5月の東京大空襲により永福町検車区が被災し、車両の大半が焼失した際に世田ヶ谷中原(現在、世田谷代田)駅〜代田二丁目駅に代田連絡線を敷設し、車両の搬入をした歴史もあるが、1952年に撤去され、痕跡も殆どない。
この辺りは井の頭線でも特に駅間が短く、隣の東松原駅も下北沢駅も肉眼で確認できる。
新代田駅は改札口を出ると前に環七通りが走っており、周辺には商店街はない。出て右に行くとバスの折返し場がある。
都営バスが宿91系統(新代田駅〜新宿駅西口)、東急バスが森91系統(大森操車場〜新代田駅)を運行している。実は元は1つの路線で両社が共同運行していた。現在も両社のバスが仲良く並んで停まっているのは面白い。
今度は反対に歩くとすぐのところに『香家』という担々麺の専門店、その先には『二郎ラーメン』、『ラーメン麺通』、反対側には『九州一番』というとんこつラーメン。かつては『なんでんかんでん』の本店もあったほどラーメン店が並んでいる。しかし、少し飲み屋がある程度で他には殆ど店がない面白い場所である。
もう少し先に行くと世田谷代田駅だが、その手前を左に入って行くとお屋敷が見えてくる。
その鬱蒼とした森の先には『白鬚のシュークリーム』という店がある。かつては高井戸に店を構え、『トトロのシュークリーム』で有名だった。
現在は1階が洋菓子店、2階がカフェとして営業、もちろん『トトロのシュークリーム』も買うことができる。
今年の新作は『桃の上のポニョ』、写真でしか見たことがないが何層にもゼリーが重なり、上にはポニョがいる。もちろん、欲しかったのだが、朝早く並ばないと入手困難だとか。残念である。