丸の内仲通りを歩くと国際ビルと新国際ビルが向かい合っている。おしゃれなテナントも多いが、京都生まれの小生にとって嬉しいお店が向かいあっているのだ?
まずは新国際ビルの紫野和久傳に行く。言わずと知れた有名な料亭だが、丸の内仲通りには売店を置いてちりめん山椒や出汁、惣菜などを売っている。
その中にあって和久傳の銘菓『西湖』と『希水』をバラで買うことができるのである。前回購入した『西湖』は蓮根と和三盆で作られた生菓子で笹に包まれ、良い香りとツルッとした食感、上品な甘さが素晴らしい。葛で作られた水仙ちまきほどの硬さで冷やすと美味い。今回は『希水』という季節限定のお菓子に挑戦。
これは笹と林檎を圧搾し、取り出した液体とオオバコから作った生菓子とのこと。色は薄い黄色だが、味は笹の香りが強く、アッサリしているとのこと。これにはやはり冷たい緑茶だなあと向かいに移る。
向かいの国際ビルにあるのは京都寺町通りに本店を構える一保堂。
中は昔ながらの落ち着いた設えで馴染みの茶筒が並んでいる。この店の本店は子供の頃に祖父の自転車に乗せてもらい、よく通った。店が近づくとお茶を焙煎するいい香りがしたが、この店内も同様である。
冷茶ということで水出し用の商品をお願いするとティーバッグを水の中に入れると優しい玉露が飲めるタイプを推奨され、これを購入。(6個入り、1180円)昔ながらの包み紙を見るだけで懐かしい。
因みに一保堂ではお茶のテイクアウトもやっているようである。
そして、家に帰って早速冷茶を作り、希水を食べた。
希水は少し黄がかった半透明のお菓子でわずかに林檎の味がする涼やかな食感。冷茶もすっきりした甘さが。ごちそうさま。