hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

妙典駅(その2)

2015-08-12 05:00:13 | 日記

『metroに乗って』その24。妙典駅の2回目。寺町通りを歩いて旧行徳街道に出たところから始める。旧行徳街道は江戸から成田に向かう際に行徳まで船で来て、この街道を歩いた道で、行徳(現在の市川市本行徳)は中継点の役割を果たした。そのため、当時はこの周辺は賑わい、立派な屋敷が立ち並んでいたらしいが、今もその名残がある。

また、前回の終わりに紹介した権現道は家康と秀忠が東金での鷹狩りの際に度々通った古道を指し、今も自転車専用道程度の道幅で後が残る。


寺町通りから来て旧行徳街道を突き切ると道が細くなり、その先は急に開ける。旧江戸川が広がるが、こちら岸には住宅しかないが、対岸には修理ドックやクルーザーの係留施設などが広がる。


旧江戸川の水はゆったり流れる。小生は3時半過ぎの夏空の中、川下に向かって歩くが、日を遮るものがなくとにかく暑い。途中、弱っているのか、アブラゼミも日陰にじっとしていた。



1キロ位歩くと水門の先には常夜灯公園が広がる。常夜灯は江戸日本橋の成田講の人が1812年に航路の安全を祈願して建てたものらしく、日本橋と彫られている。



この辺りまで船で来て、その後歩いて成田参りをした江戸時代の人々に想いをはせて川を見下ろすのも中々味がある。さすがに4時近くなると川風が少し心地よい。


また、旧行徳街道に戻り、妙典駅を目指す。街道沿いには旧浅子神輿店の店舗兼住宅が国の有形文化財として残されている。銅製の豊受や屋根の細工が細かく、当時かなり金を掛けた建物であったことが想像できる。

そしてその先には笹屋うどん店の旧店舗が同様に保存されている。


その先を右に曲がり、権現道を歩く。15分くらいで妙典駅までもどる計算だが、権現道の右側には寺が並び、古い町並みが続くため、いちいち見ていると時間がすぎていく。夏の厳しい日差しの中の散策ではあったが、江戸情緒を予想外に感じることができる街歩きであった。