hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

泉岳寺

2015-02-19 05:00:08 | 日記

『古刹を巡る』その27。最近、泉岳寺駅周辺が注目されている。というのは山手線新駅が田町~品川間に新たに作られることになり、そこ候補地はこの辺りと言われているからである。

つい先日の愛宕山のブログに鉄道唱歌の1番を紹介したが、2番に『次は高輪泉岳寺、四十七士の墓所(はかどころ)、雪は消えても消え残る、名は千載の後までも』とある。

都営地下鉄浅草線泉岳寺駅は京浜急行線と都営地下鉄浅草線西馬込方面の分岐点となっており、ホームも4つある。高輪側に出ると左に行くと京浜急行電鉄本社、右に行くと泉岳寺に向かう。

泉岳寺方面に上がり、緩い坂を登るとすぐに左側に山門が見える。なお、道なりに右に行くと伊皿子坂に出る。

泉岳寺は徳川家康が1612年に門庵宗関を招き創建、1641年に寛永の大火で焼失したが、徳川家光が諸大名に命じて今の地に再建させたもの。ともかく、鉄道唱歌にある通り、忠臣蔵で有名な赤穂四十七士の墓所として名高い。

山門には垂れ幕が下がり、周辺に8階建マンション建築により景観が悪化するのに反対とかかれている。中に入って行くと土産物屋が3軒並び、山鹿流陣太鼓を大石蔵之助が打ったという故事に因み、陣太鼓を売っている。

境内は禅寺らしく質実剛健、本堂にお参りしたのち、四十七士の墓所にお参りをする。


墓所は赤穂義士記念館の前にあり、手前には首洗いの井戸、ここで義士たちは吉良上野介の首を洗ったらしい。ちなみに首洗いの井戸の周りの石の柵を寄贈したのが川上音二郎というのに気づく。


入り口に近い方から浅野内匠頭の夫人、浅野内匠頭の墓があり、奥に義士の墓はまとめてある。


なかでも大石蔵之助と大石主税だけは屋根があり、その序列を感じる。討ち入りのシーズンではないが、訪れる人は多い。もう白梅も咲いていてのんびりとした雰囲気。


寺内は綺麗に掃除され、余計なものがない立派な寺院である。

ついでと思い、第一京浜を渡り、京浜急行電鉄本社横の新駅建設が見込まれるあたりを見に行く。児童公園の遊具に乗って線路方向を見るとかつての操車場から線路は取り除かれ、整地をしている。


その前を山手線と京浜東北線が通り、さらに遥か向こうを東海道線と東海道新幹線が走っていた。もう何年かするとまるで風景は変わるであろう。