謎の中国人

先日伐り倒した落葉松を製材し、角材にして鹿のネットの杭にすべくトラックへ積む。
積むと簡単に言うがフォークリフトが有る訳ではなく、2メートル30センチに伐られた巨木の落葉松は、最後の悪あがきとばかりに動かない。
いったい何百キロ有るんだ？
いったいトイプードル何百匹分だ？

そこへ強力な助っ人登場!!
今日から実習生が現場研修へ入り、手伝ってくれた。
オトンが鳶を使い落葉松を引っ張り、僕達が押す。
太股に激痛が走りトビあがる。
オトンの振った鳶が太股にぶち当たったのだ!!
落葉松と僕の足を間違えて鳶を振り落とすって、どんだけ白内障進んどんねん!?

そんなこんなで何とか積めるだけ落葉松をトラックに積み、製材所のある下仁田へオトンと実習生を乗せ出発。
下仁田と言っても30分もかからず到着。
製材所で落葉松を降ろしていると、製材所の方がオトンに「中国人は二人？」と聞く声が聞こえる。
じぇ!!
もしかして？僕も中国人!?
振り返り「息子です」と告げる。
「冗談も言うんだ!!うまいね」
じぇ!!じぇ!!
マジかっ!?
マジで中国人と思われているのか!?
落葉松を降ろし終わると「何年いるの？」
じぇ!!じぇ!!じぇ!!
これマジの方だ!!
マジで中国人と思われている。
再び「息子です」

巨木の落葉松は一度では運び終わらないので、全部で3回運んだ。
急に無理な急ぎの製材を頼んだのに、引き受けてくれた製材所には感謝である。