雛流し
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桜衣の雛人形が
ひとり はぐれて漂う水面（みなも）
水鳥たちが空を見上げて
風にガイドを頼んでいます
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雛流しは人形（ひとがた）を流して厄払いする行事
青き踏む
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よちよち歩きの小さな足が
草に取られてよろめくと
すぐにパパが受け止めて
ママが抱きしめ 頬にキス
きみは いつか気付くだろうか
はるか未来の荒野を照らし 力に変わる
愛された日々のギフトに
苔の芽もいっせいに・・
大地に春がやってきた緑の合図
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きみが優しくなったのは
本当の強さを 身につけたからだね
しなやかに笑えるようになったのは
心に意思を 宿したからだね