一入(ひとしお)
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美しい景色
美しい花を見ると
過去の絶望が 甘い悲しみに
するする変わってゆきます
するするすべって気持ちいい~
そして時は夕暮れへ
わたしは また明日へ続く
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染まりゆく想い
一入(ひとしお)とは
もともとは
染色のときに、染料に一度浸すことを言います
藍染では
一入(ひとしお)だけ染めた色のことを
瓶覗き(かめのぞき)というそうです
瓶を覗いた間に染め上がった色という意味で
染料に浸すごとに
色が濃く、深くなっていきます
水色→水浅葱(みずあさぎ)→浅葱
→薄縹(うすはなだ)→浅縹(あさはなだ)→納戸(なんど)
→藍→かち色→濃紺
人の感情に置き換えられて使われるときも
「喜びも一入(ひとしお)」とか「一入みにしみる」などのように
しっぽりと
心全体が染まってしまうような時に使います
心も、喜び、悲しみ、恋しさや苦しさに
染め上げられるたびに
深みを増してゆきます
混ざり気のない純粋な色も美しいですが
何度も染め上げられた
深い濃紺の色には
吸い込まれるような奥深い魅力を感じます
魅力的に染まってほしいものですね
今の時代に子供たちに及ぼしている悪影響
ホラー映画、ゲーム、漫画こまりものですよね
楽しい映画やゲーム漫画も昔のような
ほのぼのとしたものならまた子供たちもかわっていくでしょうね
仕方のないこともあるのですが・・
やはり・・それは親がリードできないことのほうが
大きな問題になることだと思うのですが?
出来ることなら・・穏やかに、優しい子どもで
育ってほしいのは万人の願い。
きっとどこかで・・染め直すことがある・・
それを期待している毎日です。