短夜(みじかよ)
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新月の闇に隠れて愛を語らう恋人たちを
午前五時の太陽が急かし始める
小鳥のスキャット 風のヨーデル
散歩の犬の弾んだマーチ
私たちが作った繭は 外側から溶けてゆくから
静寂のなかにはもう いられない
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短夜(みじかよ)
春分を過ぎると
だんだん昼が長くなり
夜が短くなります
特に夏至の頃は
すぐに白々と夜が明けてしまいます
短夜という言葉には
こうした夜明の早さに驚き
はかない夜を惜しむ気持ちがこめられています
詩歌の世界では
昔から春は
「日永」「日暮れ遅し」など
延びてゆく昼に重点が置かれ
夏は
夜の短さやはやさが重視され
秋には
「夜長」
冬には
「短日」と
季節によって表現が変わります
男が女のもとに通った
妻問い婚の時代には
短い夜を恨み
朝の別れのつらさを
歌った和歌が多く見られます
短夜という言葉には
男女の艶(えん)なイメージが重なります
優しくも淋しい夕やけ空、
怪しげな淡墨色を待つか焦る心めくるめくあの夜に
まぶしく朝日が早い、短夜を実感です。
このぺーじで何時も教えられます。
どこかに人間味あふれる生き方があったように~
最近は節目節目がわからない時代?
ある意味で節操もなく、区切りも付かず・・
だらだらと時間に押し流されています
竹に節があってスタイルも成長もはっきりわかる
こんな生活様式で暮らしたいといつも思います