その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

短夜(みじかよ)

2007年05月06日 | Weblog

短夜(みじかよ)

***

新月の闇に隠れて愛を語らう恋人たちを

午前五時の太陽が急かし始める

小鳥のスキャット 風のヨーデル

散歩の犬の弾んだマーチ

私たちが作った繭は 外側から溶けてゆくから

静寂のなかにはもう いられない

***

短夜(みじかよ)

春分を過ぎると

だんだん昼が長くなり

夜が短くなります

特に夏至の頃は

すぐに白々と夜が明けてしまいます

短夜という言葉には

こうした夜明の早さに驚き

はかない夜を惜しむ気持ちがこめられています

詩歌の世界では

昔から春は

「日永」「日暮れ遅し」など

延びてゆく昼に重点が置かれ

夏は

夜の短さやはやさが重視され

秋には

「夜長」

冬には

「短日」と

季節によって表現が変わります

男が女のもとに通った

妻問い婚の時代には

短い夜を恨み

朝の別れのつらさを

歌った和歌が多く見られます

短夜という言葉には

男女の艶(えん)なイメージが重なります

 

 


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2 コメント

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時よとまれと ()
2007-05-07 10:39:47
自然の営みにまかせてひと時を過ごす、…
優しくも淋しい夕やけ空、
怪しげな淡墨色を待つか焦る心めくるめくあの夜に

まぶしく朝日が早い、短夜を実感です。
このぺーじで何時も教えられます。
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玲さん・・ (ぱふぱふ)
2007-05-08 09:46:01
人々は太陽と共に生活していた時代は
どこかに人間味あふれる生き方があったように~
最近は節目節目がわからない時代?
ある意味で節操もなく、区切りも付かず・・
だらだらと時間に押し流されています

竹に節があってスタイルも成長もはっきりわかる
こんな生活様式で暮らしたいといつも思います
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