その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

ちりめん

2009年09月24日 | Weblog

 

 

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ちりめん

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今日は介護実習の学生が来た

少し認知症のおばあちゃんの担当

テレビを見ているおばあちゃんに

このおじいさんはだれと聞くと

越後のちりめん問屋の主人だがね

本当は水戸のお殿様だよ

身分を隠して旅してござるんだね

(思い切り名古屋弁)

よくしってるね・・おばあちゃん

ほん~昔からよ~しっとるでね

ここで思わぬ会話が始まる

学生「どうしてお殿様はジャコの問屋さんなんだろうね」

「昔からそんな商売があったんだね」

しばし双方が無言

沈黙を切り裂くように

学生がさらに続ける

「おばあちゃんジャコ知ってる」

すると・・

「食べるジャコでしょぅ しっとるよ  わたしも好きだがね」

「そんで ジャコがどうしたの・・」とおばあちゃん

ハタと気がついた

「ジャコ」がどうして急に出てくるの?と思ったら

この学生は

ジャコとちりめんが同じものと考えてるんだ

そこで話に口を挟んでみた

ねぇえ・・ちりめんってジャコだって誰に聞いたの

すると怪訝な顔して

学校の先輩ですが・・何か?

水戸黄門に出てくるちりめん問屋の

ちりめんは・・

丹後地方(今の京都方面)一体で造らている

絹織物のことを言うんだよ

そのちりめん絞りの形に似てる

小さな魚を干したものが

ちりめんじゃこっていうんだよって言うと

えぇえっ・・そうなの?

今までずっとそのジャコのことだって思ってました

どうりでで噛み合わない話してると思った

さらに噛み合わなかったのがおばあちゃん

あんたがジャコジャコっていうから

水戸黄門終わってしまったがね

まぁあ悪者は退治されるでいいけどね・・といって笑う

どっちがぼけているのか頭が混乱しそうになる毎日

今日も笑って一日が間もなく終わる

 

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今日の写真

ちりめんの風呂敷とちりめんじゃこ

ともに大好きなもの